中国語アプリおすすめ12選|目的別に無料・有料を比較
中国語アプリおすすめ12選|目的別に無料・有料を比較
表の見方としては、まず無料範囲で入口の広さを見て、次に特徴機能で弱点補強ができるかを確かめるのが効率的です。たとえばHelloChineseChineseSkillLingoDeerDuolingoは総合学習型として土台作りに向きますが、
表の見方としては、まず無料範囲で入口の広さを見て、次に特徴機能で弱点補強ができるかを確かめるのが効率的です。
たとえばHelloChineseChineseSkillLingoDeerは総合学習型として土台作りに向きますが、発音の細かい矯正まで一本化したいならの発音スコア表示や、NHKゴガクの声調系コンテンツのほうが噛み合う場面があります。
漢字を書く力まで求めるなら、『Skritter』は役割がはっきりしています。
逆にPlecoは体系学習の主役ではなく、学習中に止まらないための補助として置くと価値が出ます。
中国語学習では、日本語話者は漢字の意味推測で先に進める一方、ピンインと声調の甘さを後から修正するのに時間がかかります。
表の「特徴機能」の列にピンインや声調が入っているかを見るだけでも、最初の選定ミスを減らせます。
筆者の感覚では、入門期はHelloChineseLingoDeerのように音声導線が前にあるもの、単語強化期はHSK公認単語トレーニング、読解強化期は、会話移行期はHelloTalkという並べ方にすると、役割の重複が少なくなります。
HelloChinese App StoreやChineseSkill Google Playを見ると、初心者向け総合型でも設計思想が違います。
HelloChineseは導線が素直で何を押せば次に進むか迷いにくい構成で、ChineseSkillは短時間レッスンを重ねる感覚が強くすき間時間で回す運用に向きますし、どちらが合うかは学習意欲より「1回に何分なら無理なく続くか」で分かれることが多いです。
ℹ️ Note
表で迷ったら、まず「総合学習型を1本」「補助アプリを1本」の組み合わせで考えてみてください。役割が分かれていると学習が続けやすくなります。 表で迷ったら、最初は「総合学習型を1本」「補助アプリを1本」の組み合わせで見ると整理しやすくなります。HelloChineseまたはに、Plecoか『Skritter』を足す形だと、役割がぶつかりません。
※1 HelloChineseのHSKカバー表記は、案内によって最新版HSK1〜2級、旧HSK1〜4級相当などの表現が混在します。
この表では、初心者向けの学習到達目安として読める範囲に絞って整理しています。
※2 SuperTestの過去問10回分・模試15回分という回数は紹介情報ベースで流通している数値で、この表では演習量の多いHSK対策型として位置づけています。
主要アプリの詳細レビュー
HelloChinese: 初心者が始めやすい理由とPremium/Premium+の価値
HelloChineseは、「最初の1本」として勧めやすい完成度があります。
画面の導線が素直で、ピンイン、四声、簡単な会話、語彙が一つの流れでつながっているため、何から触ればいいのか迷いにくい構成です。
中国語を始めた直後は、漢字の意味は何となく追えても、音と声調が頭の中でまだ結びつきません。
そこでHelloChineseのように、聞く・まねる・判定される、という循環が入っている総合型は相性がいいです。
筆者が入門者向けに見るポイントの一つが、四声の自己評価ができない時期をどう乗り切れるかです。
自分では同じように発音しているつもりでも、第一声と第四声、あるいはzhjのような子音の差は、最初は耳でも口でも曖昧になりがちです。
その段階ではHelloChineseの音声認識が役立ちます。
通るか通らないかがすぐ返ってくるので、「この音は自分の感覚と実際がずれている」と気づきやすく、矯正の当たりがつきます。
完璧な発音指導そのものではありませんが、独学の入口で自分の癖を見つける装置としては優秀です。
無料版では、基礎のLearn部分を中心に進められます。
最初の数週間で必要になるピンイン、あいさつ、数字、基本文型の感触をつかむには十分です。
一方で、有料のPremiumに入る価値は、単純に「続きが見られる」ことより、復習や追加練習の厚みにあります。
ストーリー系コンテンツや学習量の拡張が入ると、単発で覚えた表現を文脈の中で再会できるようになります。
Premium+は、より上位の機能や教材範囲まで広げたい人向けです。
All Language Resources ではPremiumが月額8.99ドル、3か月19.99ドル、年額59.99ドル、Premium+が月額15.99ドル、6か月69.99ドル、年額119.99ドルと案内されています。
向いているのは、発音も文型もゼロから積みたい人、学習順序を自分で設計したくない人です。
反対に、すでに文法書で骨格が入っていて、HSK演習や会話練習に時間を寄せたい人には少し丁寧すぎる場面があります。
iOSとAndroidに対応しており、App StoreとGoogle Playで継続更新されています。
直近の更新日はストア表示で確認する前提になりますが、現行運用が止まっている古いアプリではありません。
ChineseSkill: 文法と漢字を一体で進めたい人向け
ChineseSkillの強みは、発音だけ、単語だけ、会話だけに偏らず、文法と漢字を同時に積み上げていける点です。
Google Playでは500以上の短時間レッスンが案内されており、細かい単位で区切って回せるため、通勤前や昼休みでも進度を作れます。
HelloChineseが「まず迷わず始める」設計なら、ChineseSkillは「短い反復で全体像を作る」設計に近い印象です。
とくに、日本語話者にとって相性がいいのは、漢字に親しみがある分だけ意味理解が先に進み、そのまま文法の型に触れられるところです。
中国語では、単語の意味がわかっても語順を外すと通じません。
ChineseSkillはその語順感覚を細かく繰り返させるので、「単語は知っているのに文にならない」状態から抜け出しやすくなります。
HSK4相当の文法案内がある点も、初級後半から中級入口への橋渡しとして見やすいところです。
無料利用でも基礎学習は進められますが、有料版では追加の学習機能や演習拡張が入ります。
広告の少なさや進行の滑らかさを求める人には有料移行の意味がありますが、価格の固定値は今回確認範囲では出していません。
iOSは今回の確定情報を置かず、Google PlayではAndroid対応が確認できます。
更新時期の目安もGoogle Playのストア表示で追う形です。
向いているのは、文法説明がまったくないと不安になる人、漢字も含めて総合的に積みたい人です。
逆に、「発音矯正を最優先にしたい」「会話の瞬発力を早く作りたい」という人には、別のアプリを軸にしたほうが役割がはっきりします。
総合学習型ではありますが、音声判定の鋭さや会話実践の量で押すタイプではありません。
は発音チェックやAI会話を軸にした総合型で、入門から中級の学習を長く走る設計です。
公式案内はHSK1〜5級の対応を強調しますが、事実として上位級の学習では「語彙補充はされるが、模試や長文演習の厚みは別アプリ頼みになる」ことが利用者の声として見受けられます。
したがって、中〜上級やHSK上位級を狙う場合は模試系・読解系アプリを併用することをおすすめします。
Duolingo: 導入のモチベ維持に強いが弱点も
の中国語コースは、始めるハードルの低さと、毎日触る仕組みの強さが武器です。
XP、リーグ、連続学習の演出があるので、「机に向かう前にまず1ユニットだけ」という導入に向いています。
言い換えると、学習の中身そのものより、学習を切らさない仕組みで支えてくれるアプリです。
中国語ではこの性格が長所にも弱点にもなります。
長所は、基礎語彙や簡単な構文に何度も触れられることです。
短いレッスンを積むうちに、日常表現の型が頭に残ります。
は中国語に対する心理的な抵抗を下げる役割が大きいです。
一方で、声調の細かい矯正や、文法の筋道を理解しながら積みたい人には物足りなさが残ります。
スピーキング問題はありますが、「中国語の発音を作る」より「レッスンに答える」感覚が先に立ちやすく、四声の差や舌の位置まで意識したい学習者には補助が必要です。
無料版でも基本レッスンは十分に触れられます。
有料版は広告なしや追加機能の価値が中心になりますが、すでに前の比較で触れた通り、日本向けの公式固定価格は今回の確認範囲で一点特定していません。
iOS、Android、Webに対応しています。
更新日とオフライン仕様は今回の確認範囲では明記していません。
向いているのは、学習習慣の定着が最優先の人、ゲーム感覚で毎日続けたい人です。
向かないのは、「このアプリだけで発音も会話も試験対策も完結させたい」と考える人です。
は入口としては強いのですが、そこをゴールに置くと中国語学習の伸びが途中で止まりやすくなります。
HSK公認単語トレーニング: 級別対策の軸にする方法
HSK公認単語トレーニングは、目的がはっきりしています。
HSKの級別単語を軸に、語彙と読解・聞き取りの土台を崩さず積むためのアプリです。
総合学習型のように「中国語全体を導いてくれる」タイプではなく、「試験に必要な単語を級ごとに管理する」役割に特化しています。
そのため、何となく始めると単調に見えますが、受験勉強に入ると一気に価値が出ます。
無料範囲は明確で、1〜2級は単語学習1〜20語、3〜6級は1〜50語が無料、各級テスト20問も無料です。
どこまで試せるかがわかりやすいので、受験学習との噛み合わせを判断しやすい構成です。
有料では級ごとの全機能が解放され、学習範囲を級単位で一本化できます。
聞き流しや読解・聞き取りの補助線として見ると、単語帳アプリより試験寄りです。
iOS対応はApp Storeで確認でき、2026年3月にバージョン2.8.7への更新が入っています。
Android対応は今回の確定情報を置いていません。
筆者はHSK受験の直前期に、模試と単語復習のリズムを固定すると崩れにくいと感じています。
SuperTestの模試を2日に1回のペースで回しつつ、HSK公認単語トレーニングでは毎日20語を復習する流れにすると、学習負荷が暴れません。
直前期は焦って量を増やしがちですが、このアプリは級別に区切られているので、やることが拡散しにくいのが利点です。
向いているのは、受験級が決まっている人、単語を試験軸で管理したい人です。
向かないのは、中国語をゼロから始める人です。
ピンインや文法の導入を省いたまま入ると、意味だけ覚えて音と用法が抜けやすくなります。
SuperTest(旧HSK Online): 模試の使い方と注意点
SuperTestは、HSK対策アプリの中でも「演習量」で評価しやすいタイプです。
紹介情報では、各級ごとに過去問10回分、模試15回分という規模感があり、試験形式に慣れる道具として強いです。
総合学習型アプリで基礎を作ったあと、実戦形式へ切り替える場面で役割がはっきりします。
強みは、制限時間の感覚、設問の並び、読解と聴解の集中配分をアプリの中で再現しやすいことです。
単語帳だけでは、知っている単語を本番形式で拾えるかどうかが見えません。
SuperTestを挟むと、「読めるはずなのに時間が足りない」「聴解の前半で集中を使い切っている」といった失点の癖が見えます。
筆者も受験前は、模試を2日に1回のペースで入れることで、知識不足なのか時間配分の問題なのかを切り分けていました。
無料利用の入口はありますが、中心価値は模試や級別演習の厚みにあります。
有料範囲の固定価格は今回確認範囲では出していません。
iOSとAndroidに対応しています。
更新時期の目安はストア表示ベースですが、今回の確定値は置いていません。
注意点は、これを「中国語学習アプリ」全般として使うと偏りが出ることです。
SuperTestは試験形式への最適化に強く、発音の土台作りや会話の立ち上げには向きません。
HSKの点数を上げたい人には頼れる一方で、日常会話の伸びを同時に期待するとズレが出ます。
Pleco: 学習アプリではなく“補助ツール”としての最適解
Plecoは、中国語学習者なら早い段階で入れておきたいアプリですが、主役ではなく補助です。
ここを取り違えると、調べる量だけ増えて、定着が進まない状態に入りやすくなります。
辞書、OCR、手書き入力、例文検索の力が高く、わからない語をその場で止めずに拾える点が魅力です。
iOSとAndroidに対応しており、全レベルで役割があります。
とくに日本語話者は、漢字の見当がつくぶん、意味をざっと拾って先へ進みがちです。
そのときPlecoは抜群に便利です。
ただし、便利すぎるがゆえに、「毎回調べてわかった気になる」落とし穴もあります。
辞書アプリは、覚えさせるための設計ではなく、今つまずいている箇所を解消する道具です。
単語学習、発音練習、会話練習までをPlecoで完結させる発想には無理があります。
無料でも辞書機能の価値は高く、追加機能は課金で広げる形です。
固定価格は今回確認範囲では出していません。
更新時期の目安はストア表示ベースですが、今回の確定値は置いていません。
向いているのは全員ですが、使い方の前提が重要で、総合学習アプリや単語アプリの横に置いて初めて真価が出ます。
Pleco単体で学習を回そうとすると、検索履歴だけが増えて、口から出る中国語は増えません。
HelloTalk: 会話練習の設計と安全面のポイント
HelloTalkは、学んだ中国語を実際に使う場所を作れるアプリです。
チャット、音声、通話、添削がそろっており、教科書の中国語を「相手がいる言葉」に変える段階で力を発揮します。
紹介では100万人以上のユーザーと練習しやすいとされており、相手を見つける母数の大きさも魅力です。
iOSとAndroidに対応しています。
ただし、このアプリは受け身では成果につながりません。
待っていれば会話力が上がるわけではなく、何を送るか、どの表現を試すか、どの頻度で復習するかを自分で設計する必要があります。
初心者が「中国語に触れていれば何とかなる」と入ると、定型あいさつの往復だけで止まりやすいのが利点です。
会話アプリは、すでに学んだ表現を外に出す場として使うと強く、基礎をまだ作っていない段階では負荷が重くなります。
安全面も、語学交換アプリでは切り分けて見ておきたい点です。
公開プロフィールに学習以外の情報を載せすぎない、やり取りの目的を最初に語学へ寄せる、通話より先にテキストで相手の空気感を見る、といった基本設計で余計な消耗を減らせます。
この点は中国語学習そのものとは別ですが、継続を妨げる要因になりやすい部分です。
無料利用の範囲はありますが、有料で機能が拡張される構成です。
固定価格は今回確認範囲では出していません。
向いているのは、すでに初級文型や自己紹介、簡単な質問が作れる人です。
向かないのは、ピンインと四声がまだ曖昧で、相手の返答を受け止める余裕がない段階の人です。
⚠️ Warning
HelloTalkなど交流型アプリを使うときは、安全面の基本策(公開プロフィールに個人情報を載せすぎない、最初はテキストで相手の雰囲気を確認する、通話は慎重に)を守ってください。交流は学習に有利ですが、リスク管理も必須です。 HelloTalkは「自由会話の場」と考えるより、「今週覚えた3表現を実戦投入する場」と位置づけたほうが伸びます。話題を広げるより、短くても同じ型を何度か使うほうが定着につながります。
Du Chinese: 多読のレベル設計と音声活用
は、読む量を増やしたい人にとって、総合学習アプリの次に入れやすい一冊分の棚のような存在です。
レベルはnewbieからmasterまで段階分けされ、HSK1〜6にマッピングされています。
しかも、ただ文章を並べるだけでなく、各記事にプロの音声、ピンイン、辞書機能が付いているので、「読めない」「音がわからない」「語を調べるたびに止まる」を一つの画面で処理できます。
iOS、Android、Webに対応しています。
このアプリの価値は、レベル設計が細かいことです。
中国語の多読でつまずく原因は、難しい文章を読んでいることより、「今の自分にちょうどいい簡単さ」の素材が見つからないことにあります。
は、学習者が一段上の文章へ無理なく移る足場を作りやすい構成です。
音声もあるので、最初は見ながら読み、次に聞きながら追い、慣れたら音だけで内容を拾う、という三段階で回せます。
無料で読めるレッスンはありますが、プレミアム購読で全レッスンが開放されます。
日本円の固定価格は今回確認範囲では出していません。
更新時期の目安はストア表示ベースですが、今回の確定値は置いていません。
オフライン利用は部分的にできる可能性が高いものの、今回の確認範囲では仕様を断定していません。
向いているのは、単語や文法をある程度学んだあと、文章の中で再定着させたい人です。
向かないのは、ピンインがまだ安定せず、一文ごとの構造理解にも時間がかかる段階です。
その時期は総合学習型で骨格を先に作ったほうが、後での価値が一気に出ます。
の多読は、ただ読むだけでなく音声を重ねてこそ効果が伸びます。
目で追える文が耳でも追えるようになると、読解とリスニングが別々の能力ではなくなってきます。
無料版と有料版の違いはどこに出る?
無料で十分なケース
無料版で足りるかどうかは、「そのアプリに何を任せるか」で決まります。
中国語アプリは、総合学習、会話、読解、HSK対策で役割が分かれています。
入口の数週間であれば、HelloChineseやChineseSkillの無料範囲だけでも、ピンイン、基本語順、あいさつ表現、簡単なリスニングまで進められます。
とくにChineseSkillはChineseSkill Google Playでも500以上の短時間レッスンが案内されており、1回の学習を短く切って回したい人には、無料でも十分に手数が出ます。
無料で十分になりやすいのは、まず学習の軸がまだ固まっていない人です。
中国語学習では、最初から全部入りを求めるより、「毎日触れる習慣ができるか」を先に見たほうが失敗しません。
1日5〜15分で続くかを試す段階なら、広告が多少入っても大きな支障にならないことがあります。
週に数回、机で落ち着いて開く使い方なら、広告の数秒よりも、そもそも開く回数のほうが影響が大きいからです。
HSK対策でも、初期確認の段階なら無料範囲が役立ちます。
HSK公認単語トレーニングはApp Store掲載情報で、1〜2級は単語学習1〜20語、3〜6級は1〜50語、さらに各級テスト20問が無料です。
つまり、自分の今の級で語彙の抜けがどの程度あるか、問題形式が肌に合うかを見るには足場があります。
SuperTestのような模試系も、いきなり本番量を回す前に、画面構成や出題のテンポを知る用途なら無料部分で足ります。
会話系も同様です。
HelloTalkは実践練習の場として有効ですが、まだ定型の自己紹介や短い質問文が作れない段階では、有料機能を増やしても会話量そのものは伸びません。
この時期は、総合学習アプリで基礎文型を増やし、辞書のPlecoでつまずきを拾う組み合わせのほうが費用対効果が出ます。
大丈夫、最初はみんな「何に課金すべきか」より「何を続ければいいか」で迷います。
無料版は、その迷いを整理するための期間として十分に価値があります。
有料にする判断基準
有料版で差が出るのは、単にコンテンツ量が増えるからではありません。
学習の流れが途切れにくくなるところに、実際の差が出ます。
代表的なのは、広告の有無、復習機能の解放、ストーリーや会話コンテンツ、模試の回数、学習管理や統計、オフライン利用、そして上級範囲です。
まず、広告カットは軽く見られがちですが、継続には直結します。
筆者の経験では、広告が消えて、さらにオフライン利用まで解放された途端に、通勤や待ち時間での「今ちょっと開くか」が増える人が多いです。
学習時間を無理に長くしたわけではないのに、1週間で積み上がる実学習分が体感で1.2〜1.5倍ほど伸びることがあります。
中国語は、まとまった1時間より、短い接触を何度も入れたほうが声調や語順の感覚が残りやすいので、この差は小さくありません。
次に効くのが復習アルゴリズムです。
無料版は新規レッスン中心で進められても、苦手項目をどの順で再提示するかまでは踏み込めないことがあります。
ここで有料の復習機能や追加練習があると、「覚えたつもり」を削りやすくなります。
書き取りなら『Skritter』のSRS、総合学習ならHelloChineseやLingoDeerの追加練習系がこの役割に近いです。
新しい内容を増やすより、忘れかけた項目を戻してくる設計のほうが、実力には直結します。
ストーリーや会話コンテンツも、無料版との差が出やすい部分です。
単語や短文だけでは、中国語の語感は育ち切りません。
HelloChineseの有料強化点として挙がるストーリー系は、「知っている単語が文の中でどう動くか」を見せてくれますし、のような読解特化アプリで全記事に触れられる状態になると、単語帳ではつながらなかった表現がまとまって入ってきます。
会話や読解を別料金の上位機能に置いているアプリでは、この層に入るかどうかが課金判断の分かれ目です。
HSK受験者は、模試の回数で考えると判断しやすくなります。
SuperTestは紹介情報ベースで各級ごとに過去問10回分、模試15回分という演習量があります。
受験直前になると、単語暗記だけでは点が伸びにくく、時間配分、設問の読み方、連続して解く持久力が必要になります。
この段階では、模試の量がそのまま安心材料になります。
逆に、まだHSK受験日が遠く、級別語彙を積んでいる最中なら、HSK公認単語トレーニングのような単語軸のアプリに絞ったほうが、支出と学習負荷の両方を抑えられます。
学習管理や統計も、週3回以上使う人ほど価値が出ます。
どこで止まり、どの単元に戻され、何を落としているかが見えると、気分ではなく記録で学習を組み立てられます。
反対に、週1〜2回の不定期利用なら、統計機能があっても使い切れないまま終わることがあります。
課金が合うのは、「今月はやる気がある人」ではなく、すでに開く頻度が安定している人です。
オフライン利用が必須かどうかも、判断軸として明確です。
通勤中の地下区間、移動の多い日、電波の弱い場所で触る時間が学習の中心なら、オフライン解放は便利機能ではなく稼働条件です。
LingoDeerはオフライン利用可能という案内があり、こうした使い方に向きます。
逆に、自宅や職場でしか開かないなら、オフラインの優先度は下がります。
はストア説明でHSK1〜5級の対応を強調し、HSK6〜9の単語対応も案内されています。
とはいえ、上級学習を重視する場合は、利用者の声にあるように「語彙補充が中心になる」可能性がある点を踏まえ、模試や長文演習を提供するアプリとの併用を検討することをおすすめします。
- 3日ほど無料体験や無料範囲で回したとき、1日5〜15分の学習が自然に入るか
続くアプリは、内容以前に「開くまでの心理的な重さ」が小さいです。
通知が来たから開くのではなく、空き時間に手が伸びるかが分かれ目です。
ここで引っかかるなら、有料にしても利用頻度は増えません。
- 必要な機能が無料で足りているか、それとも有料でしか解決しない詰まりがあるか
たとえば、入門者なら広告が入っても基本レッスンで前進できます。
復習機能が弱くて同じミスを繰り返す、ストーリーや会話がなくて定着しない、模試回数が足りない、統計が見えず学習管理が曖昧、オフラインがないせいで移動中に使えない、といった詰まりは有料で解けることがあります。
無料で困っていない部分に課金しても、手応えは出ません。
- OS間で欲しい機能に差がないか
中国語アプリはiOSとAndroidの両方に対応していても、掲載情報や案内の細かさに差があることがあります。
たとえばHelloChineseはHelloChinese App StoreとGoogle Playの両方で基本機能の確認ができますが更新履歴や説明文の見え方は同じではなく、HSK公認単語トレーニングも今回確認できた無料範囲や更新履歴はApp Store側の情報が中心で、欲しい機能がどちらでも確認できるかで判断の精度が変わります。
このチェックで残るのは、だいたい二つのタイプです。
無料で十分なのは、まだ学習習慣を作っている段階の人、あるいは補助用途で使う人です。
有料の費用対効果が高いのは、週3回以上開いていて、広告・オフライン・復習・模試のどれかがすでにボトルネックになっている人です。
中国語アプリの課金は、背伸びの投資というより、止まる理由を一つ減らすための調整と考えると、選び方がぶれにくくなります。
目的別のおすすめ組み合わせ
初心者総合プラン
中国語学習を始めたばかりなら、まずは総合学習型を1本に絞り、調べ物だけを別アプリに任せる形がいちばん崩れません。
軸はHelloChineseかChineseSkill、補助はPlecoです。
総合学習型で発音、ピンイン、基礎文法、短文を順番に積み、分からない単語や気になった例文だけPlecoで確認する流れにすると、学習アプリの役割がぶつかりません。
HelloChineseは導線が素直で、何を学べばよいか迷いにくい構成です。
一方でChineseSkill Google Playで確認できる通り、ChineseSkillは500以上の短時間レッスンがあり、細切れの時間で進めたい人と相性が合います。
筆者の経験では、初心者はアプリを増やすほど前進量が見えなくなります。
最初の1か月は「学ぶ場所は1つ、調べる場所は1つ」に分けたほうが、音・文字・意味が頭の中で散らばりません。
1日5〜15分の習慣なら、平日は総合学習型で1レッスン進めて、分からなかった語をPlecoで1〜2語だけ確認するだけで十分です。
時間にすると、5分の日はHelloChineseまたはChineseSkillで1単元、10分の日は復習を追加、15分取れる日はPlecoで例文まで眺める形が収まりやすいのが利点です。
辞書アプリを主役にしないことが、この段階では効いてきます。
発音強化プラン
発音を先に固めたい人は、HelloChineseまたはの音声認識を軸にして、NHKゴガクの声調確認コンテンツとPlecoの音声例文を組み合わせる形が現実的です。
総合学習型だけでも発音練習はできますが、日本語話者は四声の聞き分けと、自分の声のずれの自覚が別々に必要になります。
そこで、発音判定、声調確認、例文の聞き比べを役割分担させると、同じミスを繰り返しにくくなります。
筆者は発音指導で、zh、ch、sh、r の子音に意識が向きすぎて、声調が甘くなる学習者をよく見ます。
こういうとき、HelloChineseやでマイク入力を使って発音し、の声調確認で上がり下がりを耳で確かめ、そのあとPlecoで短い例文を繰り返し聞くと、単音から文へつながります。
単語単体で言えるのに文に入ると崩れる人ほど、この3段階が効きます。
1日5〜15分なら、5分の日は総合学習型で発音問題を1セット、10分の日はで声調確認を足し、15分取れる日はPlecoで同じ語を含む例文を2〜3本聞く形が続けやすい配分です。
口の形や舌の位置を覚えるだけでなく、声の上がり下がりを毎日少しずつ触ることで、日本語っぽい平板な音から抜けやすくなります。
会話重視プラン
会話を目的にするなら、HelloChineseやChineseSkillで基礎表現を入れたあと、HelloTalkで実際に使い、で話題の材料を増やす3本構成が噛み合います。
総合学習型だけでは「分かる」で止まりやすく、HelloTalkだけでは初心者には話す材料が足りません。
そこにを入れると、短い読み物から日常会話のネタを拾えるので、発話の中身が空っぽになりにくくなります。
HelloTalkは100万人以上のユーザーと練習しやすいという紹介もあり、相手を見つける入口は広めです。
ただ、会話目的の人が伸びるかどうかは、アプリを入れたかではなく、実際に声に出す約束を作れたかで分かれます。
週2回はHelloTalkで実際に発話する予定を先に置くと、受け身のインプットから抜けやすくなります。
今日は気が向いたら話す、という運用だと、読むだけ、眺めるだけで終わりがちです。
は読み物に音声が付いているので、会話前の準備にも向きます。
たとえば短い記事を1本読んで、そこに出てきた表現をそのままHelloTalkで使うと、ゼロから文を作る負担が減ります。
筆者も学習者に、会話の前日は「一つ読んで、一つ真似して、一つ送る」の流れを勧めることがあります。
話題があるだけで、最初の一往復がずっと軽くなります。
1日5〜15分の配分なら、5分の日は総合学習型で基礎表現を1単元、10分の日はで短文を読み、15分取れる日はHelloTalkで音声かチャットを1往復入れる形がまとまりやすいのが利点です。
会話力は、覚えた表現の量より「今週何回口から出たか」で差がつきます。
HSK受験プラン
HSKを受ける人は、HSK公認単語トレーニングで級別語彙と例文を固め、SuperTestで模試を回し、足りない文法や基礎表現だけHelloChineseやChineseSkillで埋める形が無駄が少ないです。
試験対策では、総合学習型だけで進めると、必要な語彙と設問形式に対して遠回りになることがあります。
逆に、単語アプリだけでは時間配分や問題慣れが足りません。
この2つを分けて考えると、受験勉強の筋道が通ります。
HSK公認単語トレーニング App Storeでは1〜2級は単語学習1〜20語、3〜6級は1〜50語が無料で、各級テスト20問も用意されています。
級別に語彙を追いやすいのでどこまで終わったかが見えやすい構成で、模試側ではSuperTestに各級ごとに過去問10回分と模試15回分という演習量があり本番形式に慣れる段階で強みが出ます。
HSK4級を目指す学習者は、平日に単語20語と短文多読を回し、週末に模試を1回解く配分が安定します。
筆者の周囲でも、この組み方だと平日の負荷が重くなりすぎず、週末に「今週覚えたものが試験でどう出るか」を確認できます。
毎日模試を解こうとすると、復習が浅くなって語彙が抜け、単語だけに偏ると試験時間の感覚が育ちません。
語彙、短文、模試の3つを役割分担することが、点数の伸びを支えます。
1日5〜15分の習慣なら、5分の日はHSK公認単語トレーニングで単語、10分の日は例文や短文を追加、15分取れる日はSuperTestの一部演習か復習に充てるのが収まりのよい回し方です。
週末に模試を1回入れると、平日の学習が試験得点につながっているかを確認できます。
漢字書き取り強化プラン
漢字が苦手な人は、いま使っている総合学習型に『Skritter』を短時間だけ重ねる形が向いています。
HelloChineseやChineseSkillで読んで意味を取り、『Skritter』で実際に書く。
これだけで、見れば分かるのに書けない状態から一歩進めます。
中国語は読むだけでも学習は進みますが、漢字の形が曖昧なままだと、似た字の区別や語順の記憶まで揺らぎます。
『Skritter』は筆順ガイドと手書き認識、SRS復習の組み合わせが軸なので、書字の定着に役割がはっきりしています。
筆者の実感でも、漢字は「まとめて長く書く」より「短く頻繁に書く」ほうが残ります。
特に日本語話者は、意味が分かるぶん、書けるつもりになりやすいのが落とし穴です。
中国語の簡体字は、日本語の漢字知識が助けになる一方で、細部の違いを雑に覚えたまま進みやすいので、短時間でも手を動かす価値があります。
1日5〜15分なら、5分の日は『Skritter』でその日の新出漢字だけ、10分の日は総合学習型の復習語も追加、15分取れる日は音と意味を確認してから書き取りまで通す流れが組みやすいのが利点です。
書き取り専用アプリは主役にすると重くなりますが、補助として差し込むと、読む力と記憶の輪郭が揃ってきます。
特に漢字で止まりやすい人には、この短時間併用が効きます。
中国語アプリで失敗しない使い方
1日の学習設計
挫折を防ぐコツは、やる気より先に1日の型を決めることです。
中国語アプリは開けば学べますが、「今日はどれを何分やるか」が毎回ぶれると、起動そのものが面倒になります。
筆者は初心者には、まず1日5〜15分の幅で設計する形を勧めています。
短すぎて意味がないのではと思われがちですが、独学では長時間を狙って止まるより、短時間を切らさないほうが伸びます。
実際、朝は音読3分、通勤でアプリ7分、寝る前に1分だけ単語を見返す合計11分の習慣は、負担が分散されるので続きやすくなります。
朝は口を動かして発音の回路を起こし、移動中はHelloChineseやChineseSkillのような総合学習型で1レッスン進め、夜はその日に出た単語だけを見返す。
この流れなら、机に長く向かえない日でも学習が途切れません。
時間帯を固定するのも効きます。
中国語学習は「空いたらやる」だと後回しになりやすいので、朝の支度前、昼休みの終わり、帰宅後すぐなど、生活の動線に埋め込むほうが定着します。
通知も、何度も鳴らすより1回だけで十分です。
通知は気合いを入れる装置ではなく、「この時間に1レッスンだけ」という合図として使うと機能します。
記録は細かく書き込む必要はありません。
見るべき数字は、単語到達数、連続日数、模試スコアの3つで足ります。
単語到達数で積み上がりを確認し、連続日数で習慣の切れ目を把握し、HSK対策をしている人はSuperTestのような模試系アプリの点数で実戦感覚を測る。
この3軸なら、頑張った気分だけで終わらず、何が進んだかを冷静に見られます。
💡 Tip
5分の日は1課だけ、10分の日は1課+復習、15分の日は音読まで入れる、と最初から3パターン作っておくと、その日の余力に合わせて迷わず回せます。
アプリを増やしすぎない
アプリ学習で失敗する人の多くは、相性の悪いアプリを選んだというより、入れすぎて役割が重なっている状態に陥っています。
総合学習型を2本、単語アプリを2本、会話アプリを1本と増やすと、どれも中途半端に触って「勉強したつもり」になりやすいのです。
基本はメイン1本、補助1本までで十分です。
たとえば、軸をHelloChineseに置くなら補助はPlecoか、HSK受験が中心ならHSK公認単語トレーニングを軸にして補助をSuperTestにする、といった組み方です。
役割が分かれていれば、今日は何を開くかで迷いません。
反対に、ChineseSkillを同時に回すような形は、似た内容を別のUIでなぞる時間が増え、進捗の手応えがぼやけます。
ChineseSkill Google Playでは500以上の短時間レッスンが案内されています。
レッスン数が多いこと自体は魅力ですが、本数を増やすより、ひとつの流れを最後まで追うほうが、語順や文型が頭の中でつながります。
アプリを切り替えるたびに操作や出題形式が変わると、学習より適応にエネルギーを使ってしまいます。
筆者の経験でも、続く人は「メインで進める場所」と「補助で補う場所」がはっきりしています。
大丈夫、最初はみんなあれもこれも試したくなります。
ただ、定着を作る時期は広げるより絞るほうが伸びます。
ピンイン依存を避けるコツ
初心者のうちはピンインがあると安心できますが、ずっと頼ると、漢字を見ても音が立ち上がらない状態が残ります。
これが会話やリスニングで詰まる原因になります。
日本語話者は漢字の意味を推測できるぶん、目で意味だけ追ってしまい、音との結びつきが弱くなりがちです。
とくに注意したいのは、ピンインだけで単語を覚える学習です。
ピンインだけで覚えた語は、いざ話す場面で出てきません。
頭の中でローマ字表記を経由しているあいだに反応が遅れ、声調も崩れやすくなります。
そこで効果があるのが、例文の音声と漢字を一緒に見て、短く暗唱するやり方です。
たとえば単語単体ではなく、短文ごと耳で受けて、漢字の並びと音の流れを一つのかたまりとして覚えます。
こうすると、会話で必要になったときに語が文の形で出やすくなります。
声調も記号としてではなく音として覚える意識が欠かせません。
第一声は「まっすぐ高く保つ」、第三声は「深く落としてから戻す」といった口頭の説明だけでなくアプリ音声を真似して自分の声を重ねるほうが身につき、HelloChinese App Storeでも発音練習の入口は作れますが表示されたピンインを見る時間を少しずつ減らし漢字を先に見る順番へ移すと読む力と話す力が分断されません。
目安としては、新出語を覚える段階ではピンインを見ても構いませんが、復習では漢字を先、音声を次、ピンインは答え合わせの位置に下げる流れが有効です。
最初から完璧に外さなくて大丈夫です。
少しずつ支えを減らすだけでも、音の記憶の残り方が変わります。
紙教材・音読の併用タイミング
アプリだけで始めるのはよい入口ですが、ある時点から紙教材と音読を足すと、知識の散らばりがまとまってきます。
アプリは反復に強い一方で、文法項目や文の構造を一覧で見渡す作業は得意ではありません。
そこで月に1回は紙のテキストを開き、学んだ文型や語順を見開きで整理すると、頭の中の地図ができます。
音読は、短文を使うと効果が出やすくなります。
1文が長すぎると意味処理で詰まるので、アプリで見た例文やの短い一節を選び、音声のあとを追って短文シャドーイングを入れるのが向いています。
筆者は、最初は1つの短文を数回続けて口に出し、意味が取れたら音声に半歩遅れて重ねる流れをよく使います。
回数を増やすこと自体より、同じ文を途切れずに言える状態まで持っていくほうが、語順と発音が一緒に残ります。
紙教材を入れるタイミングは、アプリで同じ文法が何度か出てきたのに、説明をうまく言葉にできないときです。
たとえば把構文や了の使い分けのように、日本語の感覚だけでは処理しにくい項目は、紙の解説で整理してからアプリに戻ると理解が深まります。
逆に、導入直後から紙中心に切り替える必要はありません。
入口はアプリ、整理は紙、定着は音読という順番にすると、役割がぶつかりません。
独学では、アプリを開いた日だけを学習日と数えがちですが、声に出した日と紙で構造を見直した日が入ると、知識の定着が一段安定します。
アプリは便利な中心軸です。
そのうえで、音と文字と文の形を別の角度から触る時間を少し混ぜると、途中で伸び悩みにくくなります。
よくある質問
無料だけで十分?
結論からいうと、無料だけで足りるかは目的で分かれます。
導入と趣味学習なら無料版中心でも進められますが、受験直前と会話実戦は、有料機能や別サービスの併用まで含めて考えたほうが無理がありません。
中国語に初めて触れる段階なら、HelloChineseやの無料範囲でも、ピンインに慣れて、簡単なあいさつや基本語順をつかむところまでは十分狙えます。
まずは毎日開く習慣を作るほうが優先なので、ここで課金の有無を気にしすぎなくて大丈夫です。
趣味としてゆるく続けたい人も、無料部分で触れられる内容を回しながら、Plecoのような辞書系を補助に入れる形で回せます。
HSK受験が近い人は話が変わります。
HSK公認単語トレーニングは各級で一部無料の単語学習と20問のテストに触れられますが、級ごとの語彙をまとまって固める段階では範囲が足りません。
模試演習も同じで、SuperTestのように過去問や模試を軸にしたアプリの価値が上がります。
毎日中国語で紹介されているSuperTestは各級ごとに過去問10回分、模試15回分という構成なので、本番形式に慣れる目的では無料だけより明らかに有利です。
会話実戦も、無料版だけで完結させるのは難しい場面があります。
総合学習アプリの自動練習で基礎は作れても、相手の反応に合わせて言い換える経験は別枠だからです。
HelloTalkのような交流型はその穴を埋めやすく、DigMandarinでは100万人以上のユーザーと練習しやすいサービスとして紹介されています。
趣味の範囲なら無料中心でも回りますが、会話の瞬発力まで求めるなら、無料版だけでは練習の質に天井が出ます。
初心者の最初の1本は?
最初の1本として無難なのはHelloChineseです。
画面の流れが素直で、ピンイン、発音、基本会話を順番に積み上げやすく、何から始めればいいかわからない人でも道に迷いにくいからです。
とくに、独学を始めたばかりで「発音も単語も文法も全部不安」という段階では、入り口をひとつに絞れる安心感があります。
ただし、文法や漢字までまとめて触りたい人ならChineseSkillのほうが合うことがあります。
Google Play掲載情報では500以上の短時間レッスンが案内されていて、細かく区切られた学習を積み重ねる構成です。
まとまった時間を取りにくく、通勤や休み時間に数分ずつ進めるほうが続く人には、この刻み方のほうが生活に乗せやすいのが利点です。
選び分けの目安はシンプルです。
アプリに学習順を引っ張ってほしいならHelloChinese、短いレッスンを何本も重ねながら文法や漢字も並行したいならChineseSkillです。
どちらも初心者向けですが、前者は「迷わず最初の一歩を出す」方向、後者は「細かく回して積む」方向に強みがあります。
HSK対策に強いのは?
HSK対策を軸にするなら、単語はHSK公認単語トレーニング、模試はSuperTestという分担がいちばん組み立てやすいのが利点です。
理由は、語彙の級別整理と、本番形式への慣れが別の力だからです。
HSK公認単語トレーニングは、HSK1〜6級の単語に直接対応しているのが強みです。
無料範囲でも1〜2級は単語学習1〜20語、3〜6級は1〜50語、さらに各級テスト20問に触れられるので、まず出題語彙の感触をつかむには向いています。
単語の抜けを見つけたい段階では、総合学習アプリよりこちらのほうが目的に直結します。
模試演習はSuperTestが軸になります。
語彙を知っていても、時間配分、設問の流れ、読解と聴解の切り替えは別の訓練だからです。
受験直前ほど、総合型アプリの会話練習やストーリー機能より、模試形式で負荷をかけるほうが点数に結びつきます。
そのうえで、HelloChineseやのような総合型は補強役として使うと収まりがいいです。
単語帳だけだと文脈が薄くなり、模試だけだと基礎の穴が残ることがあります。
たとえば、語彙はHSK公認単語トレーニングで固め、解き方はSuperTestで鍛え、抜けた文法や音読は総合型で埋める形です。
HSK対策では「全部入りの1本」を探すより、役割の違う2本を組み合わせたほうが失点の原因をつぶしやすくなります。
発音はアプリだけで足りる?
アプリは発音練習の入口として優秀ですが、それだけで十分とは言い切れません。
自動採点は、音が近いかどうかの目安にはなっても、どこで舌の位置がずれたか、声調の山が浅いかまでは細かく言語化してくれないからです。
日本語話者が苦手な zh、ch、sh、r のような音は、とくにこの差が出ます。
HelloChineseやの音声認識は、発音の反復回数を増やすには役立ちます。
毎回相手を探さなくても、その場で声を出せるからです。
ただ、スコアが通った発音と、実際に伝わる発音は同じではありません。
筆者の経験では、アプリで高得点でも、会話に入ると声調が平板になったり、語のつながりで崩れたりすることがあります。
補い方として相性がいいのが、音読と録音です。
短文を音声のあとに続けて読み、自分の声を録っておくと、客観的に崩れが見えます。
とくに、自分の録音を週1で聞き返すだけでも改善点がはっきりします。
アプリの自動採点では通っていた音でも、聞き返すと第二声が上がり切っていない、第四声の落ち方が甘い、といった癖に気づけます。
ここで修正した点を再びアプリで確かめると、機械判定と自分の耳がうまく補い合います。
会話まで見据えるなら、ネイティブの反応も加わると精度が上がります。
HelloTalkのような交流型で音声メッセージを送ると、通じたかどうかが結果として返ってきます。
アプリの採点、音読、録音、相手の反応の4つがそろうと、発音練習が「正解を当てる作業」ではなく「伝わる音に寄せる作業」に変わります。
繁体字対応の確認ポイント
繁体字を使いたい人は、アプリ名だけで判断せず、何が繁体字対応なのかを分けて見る必要があります。
見るべきなのは、表示言語、学習コース、辞書検索、入力補助のどこまで繁体字を扱えるかです。
ChineseSkillは繁体字学習の候補として名前が挙がりやすい一方、実際に見たいのは、レッスン本文や例文表示が繁体字へ切り替わるか、ピンインや音声と一緒に追えるかという点です。
簡体字の学習導線が中心でも、表示切り替えがあるだけで使い勝手は変わります。
繁体字圏への留学や台湾華語を見据えるなら、この表示切り替えの有無が学習効率に直結します。
Plecoは辞書として補助に入れる価値が高く、繁体字対応を見るときも有力です。
辞書検索で簡体字と繁体字の両方を引けるか、手書き入力やOCRで繁体字を拾えるか、例文や見出しで字体差を追えるかがポイントになります。
総合学習アプリで本文が簡体字中心でも、Plecoを併用すると、繁体字の語形確認や調べ学習の精度が上がります。
については、Duolingo Blogで普通語の簡体字コースと、繁体字による広東語コースなどの案内が出ています。
ここでも大事なのは、「中国語対応」と「学びたい字体への対応」は同義ではないという点です。
繁体字が必要な人は、繁体字で学べるのか、繁体字を読める補助があるのか、どちらの対応なのかで見え方が変わります。
中国語アプリ選びで遠回りを減らすコツは、まず目的(総合/発音/会話/HSK)を決め、メイン1本+補助1本の組み合わせを試すことです。
本文で示した組み合わせをまず3日ほど試してみてください。
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