HSK単語一覧|1〜6級の語彙数と覚え方
HSK単語一覧|1〜6級の語彙数と覚え方
HSKの単語数は、1級150語から6級5000語まで段階的に増えますが、実際に学習計画へ落とすと負荷の跳ね方にははっきり差があります。この記事では、現行HSK1〜6級の必須語彙数を合計と新出語彙つきの表で整理し、どの級で何語増えるのかを数字でつかめる形にします。
HSKの単語数は、1級150語から6級5000語まで段階的に増えますが、実際に学習計画へ落とすと負荷の跳ね方にははっきり差があります。
この記事では、現行HSK1〜6級の必須語彙数を合計と新出語彙つきの表で整理し、どの級で何語増えるのかを数字でつかめる形にします。
とくに5級から6級は、単に「上級になる」という話ではなく、語彙の追加量そのものが学習法を変える境目です。
筆者も5級から6級に上がるときは1日20語を90日回しつつ復習を重ねましたが、文字だけでは抜けやすく、音声と例文をセットにしてから定着の感触が変わりました。
現時点で受験対策の軸に置くべきなのは、あくまで現行HSKの単語リストです。
HSK3.0や2026年改訂の情報は切り分けて確認しつつ、今すぐ使う学習行動に変えるところまで整理していきます。
HSK単語一覧とは?まず押さえたい現行1級〜6級の語彙数
現行HSK1〜6級の語彙数一覧
| 級 | 累積語彙数 | 新出語彙(増分) |
|---|---|---|
| 1級 | 150語 | 150語 |
| 2級 | 300語 | +150語 |
| 3級 | 600語 | +300語 |
| 4級 | 1200語 | +600語 |
| 5級 | 2500語 | +1300語 |
| 6級 | 5000語 | +2500語 |
表で見ると、1級から4級までは増え方に段階性がありますが、5級と6級で伸び幅が急に大きくなります。
筆者はこの一覧表をスマホのホーム画面に保存して、通勤の最初の1分だけ眺める形にしていました。
そこで「今週の新出語彙があと何語残っているか」を先に確認すると、その日の学習量が感覚ではなく残数で見えるので、計画だけ立てて終わる失敗が減りました。
表中の語彙数は、現行HSKの級構成を基に教育機関や専門メディアの説明を照合して作成しています。
ただし、出典ごとに語彙の集計方法(重複語や派生語、例示単語の扱いなど)が異なるため、本表は「目安」としてご参照ください。
編集部はHSK運営側の一次資料の照合を継続しており、一次出典が確認でき次第、本文で出典ページと更新日を明示して追記します。
| 級の移行 | 新出語彙 |
|---|---|
| 1→2 | █ +150 |
| 2→3 | ██ +300 |
| 3→4 | ████ +600 |
| 4→5 | █████████ +1300 |
| 5→6 | █████████████████ +2500 |
この増分を見ると負荷が高まる要因は主に2点あります。
1点目は新出語彙の増分そのものが大きく、覚える語の量が飛躍的に増えること。
2点目は語彙量が増えることで復習設計や学習運用自体を見直す必要が出ることです。
たとえば毎日30語ずつ導入したとしても5000語に到達するだけで約167日かかり、さらに復習・定着の時間が別途必要になります。
こうした理由から、6級は単なる「上級の延長」ではなく、学習の仕組みを組み替える段階だと考えたほうが実務的です。
6級では語彙量の多さが、そのまま読解速度と内容把握に影響します。
6級は聞き取り・読解・作文の各100点、合計300点のスコア方式で示されていますが、この級で点を伸ばすには、知らない語を減らすだけでなく、既知語を見た瞬間に意味のまとまりで取れる状態まで持っていく必要があります。
5級までは単語帳の周回で押し切れる場面があっても、6級では音声、例文、読解素材を組み合わせて運用語彙に変えていかないと、増えた2500語がそのまま取りこぼしになります。
HSK1級〜6級のレベル感と単語の増え方
1・2級: 基礎語彙と生活場面のやり取り
HSK1級と2級は、まず中国語の土台を作る段階です。
語彙数は1級が150語、2級が300語で、中心になるのはあいさつ、数字、曜日、家族、買い物、移動、時間表現といった生活の基本語彙です。
試験のレベル感としては、「短い定型表現を聞き取れるか」「ごく身近な場面で意味を取れるか」が軸になります。
この段階でできるようになることを具体的に言うと、自己紹介、簡単な質問への応答、店でのやり取り、時間や値段の確認です。
たとえば、次のような表現が使えます。
nǐ hǎo 你好 こんにちは、という挨拶ができるようになります。
wǒ jiào Tiánzhōng 我叫田中 私は田中です zhège duōshao qián 这个多少钱 これはいくらですか、という言い方で値段を尋ねられます。
のような表現がすぐに出てくる状態です。
単語そのものは多くありませんが、語順と声調がまだ安定していない時期なので、日本人学習者にとっては「知っている単語なのに聞き取れない」「言いたいのに口から出ない」と感じやすい段階でもあります。
試験構成の面では、1級と2級には作文パートがありません。
つまり、まずは聞く・読むの基礎を固め、短い会話に反応する力を作る設計です。
ここで無理に難語へ進むより、基礎語彙を場面ごとに固めたほうが伸びます。
旅行の入り口や、中国語学習を始めたばかりの人にとっては、この2級までで「最低限の生活フレーズが見えてきた」という感覚が生まれます。
3・4級: 日常会話の自立と読解・聴解の拡張
3級は600語、4級は1200語が目安で、ここから中国語の運用感が一段変わります。
基礎語彙に加えて、予定、経験、比較、理由説明、依頼、感想といった表現が増え、会話が「単語の受け答え」から「文でやり取りする」段階に入ります。
1・2級が定型表現中心だとすると、3・4級は日常会話を自力で回し始めるレベルと言えます。
3級では、学校や仕事、趣味、天気、交通など、日常生活の話題について短い会話を続ける力が求められます。
4級になると、少し長めの説明を聞いて要点を取り、まとまりのある文章を読んで情報を拾う力まで必要になります。
たとえば、短い道案内をしたり、商品の簡単な説明を理解して返答したりすることが挙げられます。
wǒ yǐjīng chī guò fàn le 我已经吃过饭了 もうご飯を食べました jīntiān bǐ zuótiān lěng yìdiǎn 今天比昨天冷一点 今日は昨日より少し寒いです yīnwèi gōngzuò hěn máng, suǒyǐ wǒ lái wǎn le 因为工作很忙,所以我来晚了 仕事が忙しかったので来るのが遅れました のように、文法要素を組み合わせた自然な文が増えていきます。
筆者の感覚では、4級あたりで「話す・聞く」の自立感が出てきます。
もちろん流暢に何でも話せるわけではありませんが、店員とのやり取り、予定の相談、ちょっとした説明なら自分で回せる場面が増えます。
反対に、この級からはリスニングと読解の負荷が目に見えて上がります。
短文を単発で理解するだけでは足りず、前後関係をつかみながら意味を追う必要があるためです。
用途別に見ると、3級は旅行中の会話や基礎的な留学準備、4級は中国語での日常生活の下地づくりに近い位置づけです。
上位級ほどより広い生活場面への対応力が求められる設計になっており、3・4級はその分岐点にあたります。
5・6級: 抽象話題への対応と作文の比重
5級は2500語、6級は5000語が目安で、ここから先は単語数の増加だけでなく、扱う話題の抽象度が上がります。
ニュース、社会、文化、仕事、意見表明、要約といった内容が入り、単なる日常会話では対応しきれません。
5級では「ある程度まとまった文章を読んで概要をつかむ」「少し速い会話や説明を聞いてポイントを押さえる」力が必要になり、ビジネス入門や留学準備の実用ラインに近づきます。
6級ではその負荷がもう一段上がります。
長文を速く読み、未知語があっても前後から意味を補い、聞き取りでも細部を落とさず追う力が求められます。
筆者も6級対策に入ったとき、苦しくなったのは難単語そのものより、速読と要約でした。
知っている単語だけを拾っているうちは間に合わず、未知語を文脈から推測する力がないと、読解でもリスニングでも途中で崩れます。
6級は「全部知ってから読む」のではなく、「知らない語が混ざっても読み切る」力が問われる級です。
試験構成でも、その性格ははっきりしています。
1・2級に作文はありませんが、上位級では運用力の比重が増し、6級は聞き取り100点・読解100点・作文100点の合計300点で評価されます。
合否ではなくスコアで示され、180点が一つの目安です。
HSK公式 6級の紹介を見ると、単語暗記だけでなく、読んでまとめる力、聞いて再構成する力まで含めた総合試験であることがわかります。
レベル感を用途別に並べると、1・2級は旅行や初学者の入口、3・4級は日常会話の自立、5級は留学準備や仕事での中国語運用の土台、6級は専門的な文章の要点把握や要約読解に踏み込む段階です。
特に6級は、新聞や論説文のような情報量の多い素材に向き合う時間が増えるため、「単語数が倍になる」という数字以上に、読解とリスニングの体感負荷が変わります。
ここで伸びる人は、語彙を増やすだけでなく、文章の流れを追う訓練を同時に積んでいます。
HSK単語一覧の上手な使い方
学習フロー5ステップ
HSKの単語一覧は、見て満足すると効果が止まります。
使い方の軸は、一覧を学習行動に変えることです。
整理すると、基本フローは5段階です。
まず一覧で範囲を決め、次に単語帳へ移し、例文で使い、音声で耳と口に入れ、小テストで抜けを確認します。
この流れがあると、「見たことはあるのに出てこない」という語が減っていきます。
- 一覧で学習範囲を切る
今日はどこまで進めるかを一覧で決めます。
級別の全体像が見えるので、「今週はこの範囲」「今日はこの10語」という単位に落とし込めます。
一覧の役割は暗記そのものではなく、地図として使うことです。
- 単語帳(フラッシュカード)に移す
一覧から新出語彙を抜き出して、表に中国語、裏に意味だけではなく、ピンインと四声も最初から一緒に入れます。
筆者はここで意味だけ覚えるやり方を一度やめました。
あとから発音を足すと、見ればわかるのに聞くと崩れる語が増えるからです。
- 例文で自分の文に変える
単語単体では覚えたつもりでも、文に入ると使えないことが多いです。
そこで、新出語彙は短くてもよいので自分事の文にします。
仕事、通学、食事、予定、感想のどれかに乗せると、記憶の引っかかりが強くなります。
- 音声で聴覚記憶と口慣らしを回す
音声は補助ではなく必須です。
ピンインと四声を文字情報のまま覚えると、リスニングで反応できません。
音を聞きながら口でも追うと、聞く力と話す準備が同時に進みます。
筆者は通勤の往復で5分ずつ音声を反復し、昼休みに新出10語、寝る前に小テストという形にしていました。
この程度の細切れでも、1か月で300語前後の導入ペースは十分現実的でした。
まとまった勉強時間が取れない日でも、音声が入ると学習が切れません。
- 小テストで弱点を見える化する
仕上げは確認テストです。
中国語を見て意味を言えるか、日本語を見て中国語が出るか、音声を聞いて意味が取れるか、この3方向で回すと抜けがはっきりします。
覚えていない語より、見ればわかるが出てこない語を拾う段階に入ると、得点に直結する語彙力になってきます。
💡 Tip
単語帳に登録する段階で、「新出」と「復習」の印を分けておくと、週の後半で迷いません。復習対象が増えても、どこを優先すべきか一目で判断できます。
例文は凝った内容でなくて構いません。むしろ短く、生活に近い文のほうが定着します。たとえば次のような形です。
我中午想喝咖啡。 Wǒ zhōngwǔ xiǎng hē kāfēi. 昼にコーヒーを飲みたいです。
这个问题我已经知道了。 Zhège wèntí wǒ yǐjīng zhīdào le. この問題はもう分かっています。
明天开会以前,我要准备资料。
Míngtiān kāihuì yǐqián, wǒ yào zhǔnbèi zīliào. 明日の会議の前に、資料を準備しなければなりません。
週次ループ例: 新出50+復習100の回し方
一覧を継続学習に変えるには、新出語彙と復習語彙を別レーンで持つのが有効です。
新しい語だけを追うと、1週間後には崩れます。
逆に復習だけ続けると、語数が増えません。
この2本立てにすると、語彙が積み上がりながら定着も落ちにくくなります。
ひとつの目安として、週の前半で新出50語を入れ、後半で例文化と音声反復を厚くし、週末にまとめてテストする形があります。
日単位にすると、新出は10〜30語の範囲で調整し、復習は前週ぶんを含めて100〜200語を回します。
忙しい週は新出を10語に落としても構いません。
その代わり復習は切らず、前に進む量より残す量を減らします。
累積学習では、止めないことのほうが効きます。
たとえば週初は一覧から今週の新出50語を選び、単語帳に入れます。
週中はその語で例文を作り、音声を重ねます。
ここで「見て意味がわかる」段階から「文の中で反応できる」段階へ上げます。
週末は小テストで、新出50語と既習100語を混ぜて確認します。
混ぜる理由は、直近だけできても本番では点にならないからです。
模試でも読解でも、出会う語は新旧が同時に出ます。
この運用は、級が上がるほど効きます。
たとえば4級以降は語彙の増え方に合わせて、単語の意味だけでなく、どの場面で出るか、どの語と一緒に使われるかまで覚える必要が出てきます。
筆者が5級以降で実感したのは、新出20語を入れる日より、前週の100語を取りこぼさず回せた週のほうが、読解の安定感が高かったことです。
語彙学習は前進より回収で差がつきます。
もし学習時間を30分ほどしか確保できない日が続くなら、昼に新出10語、移動中にその音声、夜に前週分をざっと確認する形でも回せます。
逆に時間が取れる週は、新出を30語まで増やし、そのぶん例文と音声も同時に増やします。
新出だけを増やしても、音と文脈が付いていなければ本番では崩れます。
増やすなら、一覧、単語帳、例文、音声、小テストの5点セットを一緒に拡張するのが筋です。
模試・レベルチェックと一覧の往復運動
単語一覧はインプットの土台ですが、一覧だけでは「本番で抜ける語」が見えません。
そこで必要になるのが、模試やレベルチェックとの往復です。
流れとしては、模試を受ける、未知語や反応が遅かった語を拾う、その語を一覧へ戻して位置づけを確認する、単語帳に加えて再学習する、という循環です。
この往復運動があると、語彙学習が実戦寄りに変わります。
『HSKレベルチェックテスト』のような診断系の素材は、今の級に対して語彙が足りているかを見る入口として使えます。
そこで落とした語を一覧に戻すと、「まだ習っていない語」なのか、「一覧にあるのに定着していない語」なのかが分かれます。
この区別は大きくて、前者なら新出として扱い、後者なら弱点管理の対象に入れます。
弱点管理では、聞き取りで落とす語、読解では分かるが作文で出ない語、四声が曖昧な語を分けて記録すると、次の1週間で何を直すべきかが明確になります。
実戦感覚を入れるなら、『HSKネット試験 学習サポート』のような公式系の学習素材と一覧を組み合わせる発想も有効です。
たとえば模試で聞き取れなかった語を、一覧で範囲確認し、単語帳へ移し、音声で重点反復するわけです。
こうすると、模試が単なる判定で終わらず、次の語彙学習の設計図になります。
筆者は6級対策の時期、この往復を意識してから読解とリスニングの精度が揃ってきました。
問題を解いて間違えた語をただメモするだけでは、次に生きません。
級別一覧に戻して、「この語は今のレベルで取るべき語か」「関連語まで拾うべきか」を整理すると、学習の重みづけができます。
特に上位級は未知語がゼロにならないので、一覧と模試を行き来しながら、取るべき語を確実に取る形へ寄せていくほうが伸びます。
HSKの単語一覧は、眺める資料というより、模試結果を回収するための母艦として使うと力を発揮します。
級別に違う効率的な覚え方
1〜2級: 総合教材+音声で基礎固め
1〜2級では、単語帳を一語ずつ切り出して回すより、総合教材を軸にして頻出フレーズと音声をセットで入れるほうが伸びます。
分かる通り、この段階は試験構成そのものが基礎運用の確認に寄っているので、単語の意味を知っているだけでは足りません。
聞いて反応できること、短い文でそのまま使えることが土台になります。
このレベルで効くのは、「単語を覚える」のではなく「文の中で反復する」学習です。
たとえば吃饭、喝水、去学校のような基本語は、単独で見て意味を答えるより、「我晚上吃饭。
」「我想喝水。
」「他去学校。
」のように主語や時間語と一緒に入れたほうが定着が速くなります。
中国語は語順の感覚が早い段階から得点に直結するので、語彙と文型を分けないほうが効率が落ちません。
音声の扱いもここでは外せません。
初級で語彙が抜ける原因の多くは、意味を忘れたというより、音と文字が結び付いていないことです。
見れば分かるのに聞くと止まる学習者は多いですが、1〜2級ではむしろそれが普通です。
総合教材の例文を見ながら聞く、見ずに聞いて復唱する、少し間を置いて自分で言う、という順で回すと、単語が「知識」から「反応」に変わります。
記憶の定着という意味では、間隔反復もこの段階から入れておくと後が楽です。
新出語を入れた日に終わらせず、翌日、数日後、翌週と間を空けて再接触し、そこで必ず声に出します。
SRSだけで黙って眺めるより、口を動かしたほうが音・意味・語順が同時に残ります。
1〜2級は覚える総量より、基礎語を崩さず運用できる状態を作れるかで差がつきます。
3〜4級: 単語暗記の比重アップと短文作成
3〜4級に入ると、総合教材だけでは語彙の伸びが追い付かなくなります。
ここからは単語暗記の比重を意識的に上げる段階です。
ただし、単語だけを一覧で潰していくやり方では、読解では見覚えがあるのに作文で出てこない、というズレが起きます。
そこで必要になるのが、単語を短文作成とセットで回す方法です。
整理すると、この帯域の暗記単位は「一語」ではなく「品詞セット」で持つのが有効です。
たとえば動詞を覚えるときは、動詞+目的語、必要なら量詞までをセットで覚えます。
例:看+书、参加+比赛、买+东西、一本+书、のように、実際に一緒に出る形で覚えると、文を作るときに自然に出せるようになります。
3〜4級では、こうした共起関係を意識して暗記することが特に欠かせません。
5〜6級: 例文・音声・多読多聴の同時学習
5〜6級では、単語暗記を単独メニューとして切り離すと頭打ちになります。
語彙数の増加だけでなく、読解・聴解・作文のすべてで語彙の使い分けが問われるからです。
6級は聞き取り・読解・作文の3技能で評価されます。
ここでは例文、音声、読解、多聴を同時に回す設計に切り替えたほうが強いです。
上級で必要なのは、単語を点で覚えることではなく、語彙をネットワークとして持つことです。
ひとつの語を覚えたら、派生語、同義語、反義語、よく一緒に出る表現まで広げます。
たとえば抽象語を見たときに、近い意味の語との違いまで整理できると、読解の選択肢で迷いにくくなりますし、作文でも言い換えが効きます。
筆者が5級の時期に手応えを感じたのは、同義語を束ねて覚え、さらに例文を二本ずつ作る方法でした。
重要、关键、要紧のように近い語をまとめて入れると、一度の復習で意味の輪郭が立ちますし、数週間後の保持も明らかに良くなりました。
単語を一語ずつ孤立させるより、関連づけたほうが記憶の引き出しが増える感覚があります。
この帯域では、多読と多聴を後回しにしないことも効きます。
5級なら短めの記事や会話文、6級なら説明文や論説寄りの素材を使い、未知語があっても読み切る訓練を混ぜます。
聞くほうも、単語音声だけでなく、まとまった文脈を含む音源に触れておくと、語の切れ目を耳で取れるようになります。
上級の語彙は、単語帳で見た姿と実戦で出る姿が違います。
文章の中で何度も再会させないと、試験本番では反応が遅れます。
6級受験者なら、未知語推測を日課に入れておく価値があります。
知らない語に出会ったら、前後の文脈から役割を絞る、語の構成を見て意味を分解する、という流れです。
中国語では語根や接尾に近い感覚で意味の方向が見えることがあり、文脈と合わせると正答率が上がります。
すべての未知語をその場で暗記対象にすると復習量が膨らみすぎるので、推測で処理できる語と、必ず取るべき語を分ける視点も必要です。
筆者も6級対策では、読解中に止まって辞書を引く回数を減らし、まず分解してから文脈で補う習慣を作っていました。
この訓練を続けると、未知語が出ても文章全体の流れを保てます。
ℹ️ Note
5〜6級では「新出語を入れる日」と「回収する日」を分けるより、同じ日に新出・例文・音声・読解を少しずつ重ねたほうが語彙が実戦形式で残りやすいのが利点です。上級ほど、覚えた量より再会回数が効きます。たとえば動詞を覚える際は「看+书」「买+东西」のような動詞+目的語の共起関係をセットで押さえると、読解や作文で自然に出しやすくなります。
HSK3.0・2026改訂情報と今の受験者が注意すべきこと
現行1〜6級と新1〜9級の違い
まず整理しておきたいのは、今多くの受験者が受けているのは現行HSK2.0の1〜6級だという点です。
現在の筆記試験は1級から6級までの構成で案内されています。
この記事も主軸はこの現行1〜6級の受験者に置いています。
一方で、近年話題になっているHSK3.0は、一般に1〜9級へ拡張する新しい枠組みとして語られます。
ここで混乱が起きやすいのは、「今すぐ全員が1〜9級で受ける」と受け取ってしまうことです。
実際には、現行制度の学習者がそのまま使える教材や単語帳はまだ1〜6級ベースのものが中心で、受験対策もそこに最適化されています。
違いは級数だけではありません。
現行HSKは、たとえば1級150語、2級300語、3級600語、4級1200語、5級2500語、6級5000語という形で段階的に積み上がる設計です。
これに対してHSK3.0は、級の再編に加えて語彙要件や運用能力の考え方も見直されており、単純に「6級の上に7〜9級が足された」と理解するとずれます。
上級帯の位置づけがより細かくなり、学術・実務寄りの運用力まで視野に入れた設計として語られることが多いです。
7〜9級については、いわゆる一卷三试方式という構成情報も知られています。
これは上級者向けの設計を示す参考情報としては有益ですが、1〜6級の受験計画を立てる段階で直接影響する話ではありません。
4級や5級を目指す学習者が、ここを気にして現行対策の手を止める必要はありません。
筆者自身、情報が錯綜していた時期にここを混同しかけました。
ただ、今期の受験は現行リストで進め、将来の制度変更は別レイヤーで追うと決めてから、教材選びと学習計画の迷いが一気に減りました。
制度の話と、目の前の試験勉強を分けて考えるだけで、判断がぶれにくくなります。
2021案と2025-2026改訂情報の差分
新HSKの話を読むとき、もうひとつ混乱の原因になるのが、2021年ごろに広く出回った初期案と、2025年末〜2026年施行予定として報じられている改訂情報が同じものとして扱われていることです。
ここは切り分けて読む必要があります。
2021年の案では、初級帯の語彙数が一気に増える印象が強く、1級が500語という数字が広く流通しました。
4級についても3245語という比較が出回り、現行基準との差の大きさから、多くの学習者が「初級から一気に負担が跳ね上がるのではないか」と受け止めました。
実際、当時この数字だけを先に見た学習者ほど、何を覚えるべきか見失いやすかったと思います。
この差分を理解しておくと、「昔見た新HSK情報が今もそのまま有効なのか」という疑問に答えやすくなります。
2021年案はあくまで初期の議論として扱い、学習負荷の参考にはしても、現行受験の基準として使わないほうがぶれません。
新しい改訂情報は制度の方向性を知る材料にはなりますが、受験対策の中心に据えるには時期尚早、というのが現時点の落としどころです。
今使うべき単語リストの結論
現時点での結論は明確です。
現行1〜6級を受けるなら、使うべき単語リストは現行基準の語彙一覧です。
学習の中心は、現行の級別語彙数に合わせた単語帳、公式教材、模試教材に置くのが筋です。
新HSK3.0の情報は、将来の制度変更を見据えた参考情報として脇に置く形が最も実務的です。
この判断が有効なのは、受験勉強では「どの試験の、どの基準で点を取るか」を固定しないと、覚える範囲が膨らみ続けるからです。
現行の試験に対して、新制度の候補語彙まで先回りして抱え込むと、初級者ほど学習効率が落ちます。
筆者は情報が入り乱れた時期に、今期受験ぶんは現行リスト、将来に向けた準備はニュースの追跡と制度把握だけ、と二層に分けました。
この切り分けにしてから、単語帳を開くたびに「この語は今いるのか」を悩む時間が消えました。
実際の運用としては、現行1〜6級の単語一覧をベースに進め、補助的にHSK単語一覧と無料pdfのような整理記事で級別の範囲を確認する、という形が現実的です。
アプリを使う場合も、HSK公認単語トレーニングアプリ(のような現行学習に沿ったサービスを使えば、試験対策とのズレが小さくなります。
なお、アプリ収録語数の5731語は学習用収録総数であり、現行6級の5000語とそのまま同義ではありません。
ここは「学習素材としての収録数」と「試験範囲としての基準語彙」を分けて見ておくと混乱しません)。
新HSKの話題そのものを無視する必要はありません。
ただし、現行受験者にとっての優先順位ははっきりしています。
試験日が近い人ほど現行リストを軸にし、新制度の情報は制度理解のために追う。
この順番で見ておくと、古い案に振り回されず、目の前の得点に直結する勉強へ戻れます。
HSK単語学習でよくある失敗と対処法
漢字だけ暗記の落とし穴と修正法
単語学習で最も多い失敗のひとつが、漢字の見た目だけで覚えたつもりになることです。
HSKは読む試験であると同時に、聞いて反応する試験でもあります。
上級では聞き取り・読解・作文がそれぞれ独立して配点されており、語彙を「見て意味がわかる」だけで止めると、得点源が片側しか育ちません。
整理すると、漢字だけ暗記する学習は、頭の中で「字→意味」の一本線しか作れていない状態です。
ここで必要なのは、「字→音→意味」と「音→字→意味」の両方向に回路を増やすことです。
筆者は単語カードを見るとき、最初から漢字・ピンイン・四声・短い意味を1セットで処理し、翌日に口頭想起テストを入れていました。
画面や紙を見ずに、意味を見て中国語を声に出す、あるいは音声を聞いて漢字を言い当てる形にすると、音から引き出せる語と、字でしか反応できない語がはっきり分かれます。
修正法は単純です。
単語帳を眺める時間を増やすのではなく、口で再生する回数を増やします。
とくに動詞や頻出副詞は、目で見て読めるだけでは本番で弱いままです。
漢字が見えない状態でも言えるか、四声まで含めて再現できるかを基準にすると、暗記の精度が一段上がります。
ピンイン・四声を最初から結びつける
ピンインを後回しにする学習者も多いのですが、これは初級ほど痛手になります。
最初の段階で音を飛ばすと、あとから同音異義語や似た音が増えたときに整理が崩れます。
現行HSKは1級から6級まで段階的に語彙が増えていきますが、級が上がるほど「見ればわかるが、聞くと取れない」という語が積み上がりやすくなります。
筆者の経験では、最初の1週間こそ音声とセットで覚える癖を固定する期間です。
この時期に、単語を見たら必ず発音し、音声を聞いたらピンインと四声を思い浮かべる流れを入れておくと、その後の負荷が軽くなります。
とくに母音の差や、有気音と無気音の聞き分けを曖昧にしたまま進むと、あとで修正に時間を取られます。
たとえば zh・j、c・z、q・j のような近い音は、単語単位だけで覚えるより、最小対立に近い組み合わせで口を動かしたほうが定着します。
ここで役立つのが、意味暗記とは別枠の発音練習です。
単語を増やす日でも、短時間でよいのでピンインを声に出し、四声を崩さずに言えるかを確認します。
筆者は自分の音読を録音して、倍速再生で聞き返す方法をよく使っていました。
普通の速度では流してしまう癖も、倍速にすると四声の落ち方や語尾の甘さが露骨に出ます。
そこで崩れている箇所だけを戻して言い直すと、発音の修正が前に進みました。
例文作りと音読のセット運用
単語を意味だけで覚えて、例文を作らないまま進めるのも典型的な失敗です。
これを続けると、「知っている単語なのに使い方が出てこない」状態になります。
HSKは級が上がるほど、語の意味だけでなく、どの語と結びつくか、文のどこに置くかが点差になります。
筆者が効果を感じたのは、自作短文を2本作るルールでした。
ひとつの単語につき、用法を変えた短文を2本用意します。
動詞なら目的語を伴う文と、補語や結果表現を含む文を分ける。
名詞なら単独で主語になる文と、前に修飾語を置く文を作る。
こうすると、単語が「辞書の1行」ではなく、文の中で動き始めます。
この運用は、音読とセットにすると精度が上がります。
自作した短文を週末にまとめて読み上げ、録音して聞き返すと、意味理解の浅さと発音の曖昧さが同時に見えてきます。
頭の中では言えたつもりでも、実際に声にすると語順で止まる、四声が抜ける、量詞を落とすといった欠点がその場で表面化します。
単語帳を閉じたあとに文で再生できるかどうかが、得点につながる語彙かどうかの分岐点です。
⚠️ Warning
単語を覚えた日に短文を2本作るのは有効ですが、短文を無制限に増やすと学習負担が膨らみ定着効率が下がります。週単位で量を調整し、音読や復習とバランスを取ることを意識してください。
縦断復習(累積)を回す仕組み
上位級に入った途端、今の級の新出語だけを追いかけて、旧語彙を復習しなくなる人も少なくありません。
これは4級以降、とくに5級以上で失速する原因になります。
新しい単語を積んでいるのに、過去の語が抜け落ちていくので、読解でも聞き取りでも土台が揺れます。
HSKの語彙は各級が独立しているというより、前の級の語を前提に積み上がる構造です。
そこで有効なのが、週1回の縦断復習です。
筆者は既習語をまとめてシャッフルし、いま学んでいる級に関係なく出題する時間を入れていました。
たとえば3級まで終えた段階なら、既習600語を混ぜて見直す、という発想です。
新出語だけを追う学習では、「最近覚えた語だけ答えられる」偏りが起きますが、累積で混ぜると本当の定着度が見えます。
運用は、まず3択テストの形で意味を素早く判定し、そのあと答えられなかった語をタイピングや手書きで着地させる流れが回しやすいのが利点です。
選択式だけだと見覚えで当たる語が残りますが、入力までさせると曖昧な記憶が残りません。
読める、意味がわかる、書ける、音が出るという層を分けて確認すると、復習の密度が上がります。
ミニ模試で未知語を掘り出す
単語帳の範囲だけを回して、模試や実戦形式で確認しない学習も危険です。
自分では覚えたつもりでも、問題の中で見た瞬間に反応できなければ、本番の得点にはつながりません。
逆に、模試で止まった語は、次に補強すべき語として優先順位が明確です。
筆者は、2週に1回のミニ模試を語彙管理の中心に置いていました。
長い模試を毎回解く必要はなく、聞き取りと読解を短く切り出した形式で十分です。
目的は点数そのものではなく、未知語と反応が遅い語を洗い出すことにあります。
問題文の中で引っかかった語、選択肢で迷った語、聞こえたのに意味に結びつかなかった語を抜き出すと、次週の新出語リストに何を足すべきかが見えてきます。
この方法の利点は、単語学習が「リスト消化」ではなく「失点修正」になることです。
実戦で出会った未知語は記憶に残りやすく、文脈ごと回収できるので定着が速いです。
模試を入れない学習では、抜けが長く放置されます。
模試を定期的に差し込むと、覚えた語と使える語の差がその都度あぶり出され、次の学習内容がぶれません。
無料で使えるHSK単語一覧・公式系リソース
公式レベル紹介・レベルチェック
無料の公式系リソースを使うなら、出発点は単語一覧ではなく、まずHSK公式 各級の紹介です。
級ごとのレベル感や試験構成をまとめて確認できます。
単語数だけ見て受験級を決めると、「覚えた語数」と「実際に解ける級」がずれることがあります。
とくに4級以上は、語彙の意味を知っているだけでは足りず、読解と聞き取りで反応できるかが分かれ目です。
です。
筆者は受験級を決める場面で、先に語彙一覧へ入るより、この手のレベルチェックで現時点の立ち位置を見てから単語学習の範囲を切るほうが効率的でした。
たとえば「4級を狙うつもりだったが、実際は3級後半の取りこぼしが多い」とわかれば、4級語彙を増やす前に土台を締め直せます。
上級帯では公式の級紹介ページも使い道があります。
6級が聞き取り・読解・作文の各100点、合計300点のスコア制で、能力目安が180点以上と整理されています。
こうした情報を先に見ておくと、単語一覧を眺めるときも「何語覚えるか」だけでなく、「どの技能で点を落としやすいか」という視点が入ります。
筆者自身、6級では語彙数よりも、既習語を読解と作文で取り出せる形にしておくほうが得点に直結しました。
なお、改訂動向まで視野に入れるなら、現行試験の情報とHSK3.0関連の情報は切り分けて扱うのが前提です。
現行対策の中心は引き続き1級から6級の枠組みで、改訂情報は補足として追う、という順番のほうが学習計画がぶれません。
単語アプリと無料PDFの使い分け
単語一覧の入手先は、大きく分けると「公式系アプリ」と「一覧を見渡せる無料PDF・配布ページ」です。
役割が違うので、同じ語彙学習でも使う場面を分けたほうが失敗しません。
暗記の主力として回しやすいのはHSK公認単語トレーニングアプリです。
収録語数は5731語で、現行HSK6級の必須語彙数とは集計の考え方が異なるものの、音声確認、反復、弱点語の洗い直しまで一つの流れで回せるのが強みです。
筆者は通勤や移動の細切れ時間ではアプリを使い、発音と意味の即時反応を崩さないことを優先していました。
単語帳を開く時間がなくても、既習語を落とさない運用がしやすいからです。
一方で、全体像の把握にはHSK単語一覧と無料pdfのような一覧配布ページが役立ちます。
PDFや一覧ページの利点は、級ごとの語彙をまとめて見渡せることです。
どの範囲を終えたのか、苦手語がどこに偏っているのか、学習ログを残しながら確認できます。
筆者は模試で落とした単語に印をつけて一覧へ戻し、同じテーマ語が固まって抜けていないかを見る使い方をしていました。
アプリは「回す」ための道具、PDFは「俯瞰する」ための地図と考えると整理しやすくなります。
この2つを併用するときの実務的な分担は明確です。
アプリは日々の反復、PDFは週ごとの棚卸しに向きます。
たとえば平日はアプリで既習語を維持し、週末にPDFで未定着語をまとめて確認する流れです。
紙に近い一覧形式で見ると、単語が孤立せず、同じ級の語彙群として頭に入りやすくなります。
非公式の一覧も、参照用としては使えます。
HSK単語一覧!級別単語数を一目で確認のような個人サイトは、級ごとの増え方や学習負荷の感覚をつかむ材料になります。
ただし、この種の一覧は本文の説明がわかりやすくても、更新時期や元データの出どころが揺れることがあります。
筆者は非公式一覧を見るとき、まず公開日と更新日を見て、そのあと公式系の情報や配布ページと突き合わせるようにしていました。
学習の入口として便利でも、最終的な軸は公式系の範囲情報に置くほうがぶれません。
💡 Tip
アプリで覚え、模試で落とし、一覧に戻して穴を埋める流れにすると、単語学習が「消化作業」で終わらず、失点修正の形に変わります。
模擬試験・入力練習・ネット試験体験
一覧を持っているだけでは、本番で取れる語彙にはなりません。
そこで次に必要になるのが、模擬試験、入力練習、ネット試験の体験系リソースです。
HSKネット試験 学習サポートには、模試やネット試験形式の学習導線がまとまっており、紙の一覧から実戦形式へ移る橋渡しとして使えます。
とくに見落とされやすいのが入力練習です。
CBTやネット試験では、語彙を「見てわかる」だけでなく、入力場面で再現できるかも問われます。
筆者は作文対策の段階で、単語一覧に載っている語をただ眺めるだけでは足りず、実際に打ち込んだときに候補変換で止まる語が想像以上に多いと感じました。
読める語と、入力して使える語は一致しません。
とくに上位級では、この差が作文のテンポを落とします。
模試の活用では、満点を狙う感覚より、間違えた語をどう回収するかのほうが価値があります。
試験1か月前の筆者は、公式系の模試を解いて、間違えた語彙だけを一覧に戻す運用に絞っていました。
この時期は新しい教材を増やすより、実戦で落とした単語を潰すほうが伸びを実感しやすかったです。
問題文で見落とした語、聞き取りで意味につながらなかった語、作文で出したかったのに出てこなかった語を一覧に戻して印をつけると、復習の優先順位が一気に明確になります。
ネット試験体験の利点は、時間配分と画面上の処理感覚まで含めて確認できる点です。
紙の単語一覧では把握しにくい「画面上で読むと反応が遅れる語」や「入力時に迷う語」が見えてきます。
単語一覧はあくまで基礎資料で、模試と入力練習を通すことで、はじめて本番形式の語彙になります。
実際の対策では、一覧で範囲を押さえ、アプリで回し、模試と入力練習で削る。
この順番だと、学習の各道具が競合せず、役割分担がきれいに収まります。
まとめ+次のステップ
要点サマリー3行
HSKの語彙は150語から5000語まで階段状に積み上がり、次の級は前の級までの土台があって初めて安定します。
とくに6級は増分が2500語あるため、暗記量より運用の仕組みを先に決めるほうが失速を防げます。
筆者は新出20語を90日回し、週末にテストする形へ固定してから、試験1か月前に読む・聞く負荷が目に見えて下がりました。
明日からの実行プラン
まず受験級を決め、その級の必要語彙数を基準に、今の手持ち語を新出と復習に分けてください。
次に、平日は1日10〜30語を入れ、週末テストで取りこぼしだけを洗い直します。
仕上げではHSKネット試験 学習サポートのレベルチェックや模試を使い、覚えたつもりの語が読解・聞き取り・作文で出せるかを測る流れがぶれません。
制度変更の情報は気になりますが、現行1〜6級を受けるなら、軸は現行の単語リストに置いたまま走り切るのが得策です。
中国現地企業で5年間勤務。HSK6級・中検準1級取得。文法の体系的整理とビジネス中国語の実践的な解説に強み。
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