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中国旅行で使う中国語フレーズ40選|場面別

更新: 林 美咲
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中国旅行で使う中国語フレーズ40選|場面別

中国旅行で使う中国語は、空港・ホテル・レストラン・タクシー・買い物・トラブルの流れに沿って40ほどのフレーズを押さえれば、都市部の観光はかなり乗り切れます。林美咲は北京の語学学校への留学と日中通訳の経験から、日本人が発音を気にしすぎて声が小さくなり、かえって通じにくくなる場面を何度も見てきました。

中国旅行で使う中国語は、空港・ホテル・レストラン・タクシー・買い物・トラブルの流れに沿って40ほどのフレーズを押さえれば、都市部の観光はかなり乗り切れます。
林美咲は北京の語学学校への留学と日中通訳の経験から、日本人が発音を気にしすぎて声が小さくなり、かえって通じにくくなる場面を何度も見てきました。
だからこそ、完璧な四声よりも、ピンインとカタカナを手がかりに早口で言い切る練習が効きます。
全フレーズに簡体字・ピンイン・カタカナの3点セットが付いており、スマホ翻訳も併用しながら、旅程をなぞるだけで必要な一言にたどり着ける構成です。

まず押さえる:旅行中国語が通じる3つのコツ

中国旅行で使う中国語は、空港、ホテル、レストラン、タクシー、買い物、トラブルの場面別に40個前後のフレーズと数語のあいさつを押さえれば、都市部観光はおおむね回せます。
最初から完璧な発音を狙うより、まずは通じる型を持つほうが早いでしょう。
英語が通じにくい地下鉄やタクシー、コンビニでも、口に出せる一言があるだけで動きやすさが変わります。

ピンインとカタカナ読み、どちらを頼ればいい?

ピンインは中国語の発音記号で、カタカナ読みはその近似表記です。
声に出す入口としてはカタカナが助けになりますが、綴りの手がかりがあると口の動きを少し修正しやすくなるため、実際には両方を併記しておくのがいちばん扱いやすい形です。
カタカナだけで丸暗記すると日本語の音に引っ張られやすいので、言うときはカタカナ、確認するときはピンインという役割分担にしてみてください。

筆者が留学していたころも、ピンインの細かさを気にしすぎて声が小さくなり、同じ言葉を何度も聞き返された時期がありました。
そんなときネイティブの友人に「間違ってもいいから大きく早く」と言われ、そこから発話の通りが変わりました。
通訳の現場でも、日本人客が単語を一つずつ区切って言うほど店員の表情が固まり、文として言い切った瞬間に空気がほどける場面を何度も見てきました。

声調が多少ずれても通じる『早口で言い切る』テク

中国語には4種類の声調、つまり四声があり、同じピンインでも音の上がり下がりで意味が変わります。
ここが旅行者には難所ですが、会話の場面が「注文する」「値段を聞く」「チェックインする」といった限定された状況なら、文脈がかなり助けになります。
だからこそ、音程を神経質に整えるより、語を切らずに一息で言い切るほうが通じやすいのです。

逆に、请慢一点のような短い言葉でも、一語ずつ区切って自信なさげに発すると、店員は意味を探る側に回ります。
早口で少し崩れていても、請不要太辣、我有预订、多少钱のようにまとまって出れば、相手は前後の文脈から補ってくれます。
旅行中国語では「正確さ100点」より「勢い80点」のほうが実戦向きだと考えておきましょう。

スマホ翻訳アプリを『最後の保険』として併用する

都市部の地下鉄、タクシー、コンビニでは英語が通じない場面が多く、そこを中国語だけで押し切ろうとすると苦しくなります。
だから、覚えたフレーズでまず切り出し、込み入ったらスマホ翻訳アプリを見せる二段構えが現実的です。
会話の主役はあくまで自分の口ですが、詰まった瞬間に画面へ渡せる手札があると落ち着いて動けます。

覚える範囲も思ったほど広くありません。
空港、ホテル、レストラン、移動、買い物、トラブルに分けて40個ほどの場面別フレーズと数語のあいさつを押さえれば、都市部観光はかなり進めやすくなります。
現金やQR決済の確認まで含めて、翻訳画面は「困ったら逃がせる場所」として使うつもりでいてください。
後半のトラブル章では、そこへ自然に切り替える一言も紹介します。

空港・移動で使う中国語フレーズ

你好(Nǐ hǎo/ニーハオ)と谢谢(Xièxie/シエシエ)は、空港に着いて最初に効く中国語です。
この2語だけで印象がやわらぎ、次の質問も出しやすくなります。
入国審査や荷物受け取りでは長く話す必要はなく、短い一言をはっきり言うほうが通じやすいでしょう。
到着直後は、両替より先に通信手段を確保すると、その後の移動と翻訳アプリの利用がぐっと楽になります。

入国審査・荷物受け取りの最低限フレーズ

入国審査では、余計な説明を足すより、必要な場面で必要な語だけを出すほうが自然です。
パスポートを見せながら「你好(Nǐ hǎo/ニーハオ)」「谢谢(Xièxie/シエシエ)」を添え、聞き取れないときは「我听不懂(Wǒ tīng bù dǒng)」で正直に返せば十分です。
到着直後は緊張しやすいですが、相手も流れを知っているので、沈黙して詰まるより短く返すほうがずっと進みます。

荷物受け取りでも考え方は同じです。
タグを確認しながら「我的行李(Wǒ de xínglǐ/ウォー ダ シンリー)」のような短い言い方で足りますし、見せられるものがあるなら言葉はさらに少なくて済みます。
著者が初めての渡航で到着ロビーに立ったときも、地下鉄の場所が分からず焦りましたが、「请问(Qǐngwèn/チンウェン)」から始めて駅名を地図で見せたら、すぐ案内してもらえました。
長い文より、状況を見せて一言を添えるほうが実地では強いのです。

両替・SIM・Wi-Fiについて尋ねる

渡航直後に迷いやすいのが、両替、SIM、Wi-Fiです。
ここでは「我想换钱(Wǒ xiǎng huànqián/ウォー シャン ホワンチエン)」がそのまま使えますし、窓口や端末を指さしながら尋ねるだけでも通じやすくなります。
通信面は、両替より先に整える発想が役立ちます。
地図、配車、翻訳アプリがすぐ使える状態になると、空港から市内への移動が一気に安定するからです。

SIMかeSIMかを事前に決めておくのも、現地での手間を減らす近道です。
カウンターでは「SIM卡(Sīm kǎ/シムカー)」や「Wi-Fi(Wai-fi/ワイファイ)」とそのまま口にしてもよく、どこで受け取るのか、どこでつながるのかを指さしで確認すると話が早いです。
中国ではQR決済が主流なので、通信の確保は支払い確認にもつながります。
まずネットをつなぐ。
ここはおすすめです。

地下鉄・タクシー乗り場への行き方を聞く

空港を出たら、地下鉄とタクシー乗り場の位置確認が次の関門になります。
「请问,地铁站在哪里?(Qǐngwèn, dìtiězhàn zài nǎlǐ/チンウェン ディーティエヂャン ザイ ナーリー)」は、まさにその場で使うための型です。
著者自身、到着ロビーで地下鉄の場所が分からず焦ったとき、この「请问」から入って駅名を地図で示しただけで、案内がすっと返ってきました。
地下鉄は入口の位置が少し分かりにくいことがあるので、建物の外か中かまで聞いてみてください。

タクシー乗り場では「请帮我叫出租车(Qǐng bāng wǒ jiào chūzūchē/チン バン ウォー ジャオ チューズーチョー)」が便利です。
空港でもホテルでも使える言い方で、行き先を細かく説明する前に、まず車を手配してもらう段階まで進めます。
行き先の伝達は、このあと続くタクシー章で「地図を見せる」「配車アプリに入力する」という形に広げれば十分です。
移動は勢いがあるうちに、短く、はっきり、お願いしてみてください。

ホテルで使う中国語フレーズ

ホテルで使う中国語フレーズは、チェックインから朝食の確認、部屋の不具合対応までを一通り押さえるとぐっと使いやすくなります。
特に初日は、予約済みだと伝える一言と、チェックインの手続きを進める言い方を先に覚えておくと安心です。
滞在中は朝食の時間や場所、Wi-Fi、設備の確認がそのまま快適さにつながるので、基本表現をまとめて持っておくと役立ちます。

チェックイン・チェックアウトを伝える

ホテルでは、まず「我有预订(Wǒ yǒu yùdìng)」で予約済みだと伝え、「我想办理入住(Wǒ xiǎng bànlǐ rùzhù)」でチェックインしたい意思をはっきり示します。
短い表現ですが、フロントで最初に言えるだけで会話の流れが作りやすくなります。
そこにパスポートを添えれば、手続きの意味も伝わりやすくなるでしょう。
チェックアウトでは「退房(tuìfáng/トゥイファン)」を使うので、入住と対で覚えると整理しやすいです。

著者は滞在中、フロントで最初にこの2つを口にするだけでやり取りがぐっと楽になると感じました。
予約名の確認、部屋番号の案内、支払い方法の説明といった流れも、最初の一言があると進み方が見えます。
漢字の「入住」はそのまま入室・宿泊のイメージが取りやすいので、日本語話者には覚えやすいはずです。
まずはこの型をそのまま口にしてみてください。

朝食・Wi-Fi・設備について質問する

宿泊中の満足度を左右するのは、朝食の時間、Wi-Fi、設備の確認です。
特に朝食は初日に聞いておかないと取り逃しやすく、「早餐几点开始?(Zǎocān jǐ diǎn kāishǐ?/ザオツァン ジー ディエン カイシー)」がそのまま使える基本の問いになります。
早餐は朝食、午餐は昼食、晚餐は夕食なので、この3語を一緒に押さえると食事時間の確認や案内表示の理解まで広がります。

著者は以前、朝食時間を初日に聞かずに逃したことがあり、それ以来、チェックインの場でまとめて聞くようになりました。
朝食の場所、Wi-Fi の有無、エレベーターやランドリーの位置まで一度に確認しておくと、あとでフロントに戻る手間が減ります。
滞在先での小さな迷いは積み重なると意外に疲れるので、最初に聞けることはまとめて聞くのがおすすめです。
会話が続きにくいときは、質問を1つずつ区切ってしまいましょう。

部屋の不具合・追加要望を伝える

部屋の不具合は、遠慮せず早めに伝えてよい場面です。
「房间的空调坏了(Fángjiān de kōngtiáo huài le/ファンジエン ダ コンティアオ ホワイラ)」のように、「房间的〇〇坏了」の型を使えば、エアコン以外でもシャワー、照明、鍵などに名詞を差し替えて応用できます。
著者は滞在中にシャワーの湯が出ず、この型で伝えたところ、15分ほどで対応してもらえました。
こうした場面では、壊れている事実を短く言い切るほうが通じやすいです。

追加のタオルがほしい、延泊したいといった要望は、「我想要(wǒ xiǎng yào/ウォー シャン ヤオ)」「我想(wǒ xiǎng/ウォー シャン)」を土台にすると組み立てやすくなります。
言いたい内容をそのまま漢字に乗せる感覚で使えるので、初学者にも扱いやすい型です。
もし通じにくければ、フロントでスマホ翻訳に切り替えれば十分対応できます。
まずは短く伝え、必要なら画面を見せる、という流れを覚えておくと安心です。

レストラン・飲食店で使う中国語フレーズ

中国の飲食店では、店員を見つけたらまず服务员(Fúwùyuán/フーウーユエン)と声をかけるのが出発点です。
日本のように静かに待つより、自分から呼び止めて用件を伝えるほうが通りやすく、席への案内も注文もぐっと進めやすくなります。
メニューの指差しや短いフレーズを組み合わせれば、発音に自信がなくても十分に対応できます。

店員を呼ぶ・席や人数を伝える

服务员は、店員さんを呼ぶときのいちばん基本の言い方です。
店内で手を軽く上げて「服务员」と声をかけるだけで、まず会話の入口が作れます。
中国の飲食店では、こちらから動かないと気づいてもらいにくい場面があり、遠慮して待つより呼ぶほうが実務的です。
旅行者が最初に覚えるべきなのは、丁寧さよりも「必要なときにちゃんと声を出す」感覚でしょう。

人数や席の希望も、短く伝えるだけで流れが変わります。
たとえば人数を指で示しながら席を探す姿勢を見せれば、案内までのやり取りが短くなります。
店員を呼ぶ、人数を示す、席を頼む。
この3つがつながると、店に入ってからの不安が減ります。
まずは声をかけることから始めましょう。

注文する・おすすめや辛さを確認する

注文では 我要这个(Wǒ yào zhège/ウォー ヤオ ヂェガ) がとても使いやすいです。
メニューや写真を指してこの一言を添えれば、声調に自信がなくても意思が伝わります。
中国語は発音が気になって口が止まりやすいですが、指差しを足せば伝達の精度が上がります。
おすすめを聞くときは 有什么推荐的?(Yǒu shénme tuījiàn de?/ヨウ シェンマ トゥイジエン ダ) と言えば、店の定番や人気料理に自然につながります。

辛さの確認は、旅行者がつまずきやすい場面です。
請不要太辣(Qǐng bùyào tài là/チン ブーヤオ タイ ラー) を覚えておくと、火鍋のような辛い料理で助かります。
著者自身も火鍋店でこの一言を伝え忘れ、激辛のまま食べることになったことがあります。
あの失敗以来、辛さ指定は「知っている」だけでは足りず、「口から出せる」ことが重要だと実感しました。
アレルギーや苦手食材は、翻訳アプリで補いながら伝えると現実的です。
量を減らしたい、辛さを落としたい、苦手なものを避けたい。
この3点を押さえると、食事がぐっと安心になります。

会計する

会計では 买单(Mǎidān/マイダン) と 结账(Jiézhàng/ジエヂャン) の両方を覚えておくと安心です。
どちらもお勘定を意味しますが、店や地域によって先に通じる表現が違う場面があります。
通訳同行の場でも、客が 买单 と言って反応が薄く、 结账 でようやく伝わった店がありました。
そこで、片方だけでなく両方を知っておく価値をはっきり感じました。

会計時は、言葉に手のジェスチャーを添えるとさらに伝わります。
レジに向かうしぐさや、手で小さくバツを作る動きがあるだけで、店員側も意図を読み取りやすくなります。
中国ではQR決済が主流なので、会計の言い方を先に知っておくと、その先の支払い方法へも自然につながっていきます。
まずは買单、次に结账。
どちらも口に出してみてください。

タクシー・配車・買い物で使う中国語フレーズ

タクシー、配車アプリ、買い物は、中国語の中でも最初に使う場面がはっきりしている分野です。
行き先、所要時間、値段、支払い方法の4点さえ押さえると、現地でのやり取りはぐっと楽になります。
口頭だけで押し切ろうとせず、地図や画面を見せながら短く伝える形にしておくと、移動も買い物も安定します。

行き先・所要時間をドライバーに伝える

タクシーでは英語がまず通じない前提で考えると、我要去这里(Wǒ yào qù zhèlǐ/ウォー ヤオ チュー ヂェリー)を地図やメモと一緒に見せる言い方がいちばん確実です。
口頭で住所を長く言うより、目的地を視覚的に示したほうが伝達の失敗が減ります。
去酒店要多久?(Qù jiǔdiàn yào duōjiǔ/チュー ジウディエン ヤオ ドゥオジウ)は、ホテルまでの所要時間を確認したいときに便利です。
私は一度、タクシーで住所を口頭で伝えようとしてうまく通じず、降車直前まで不安なまま乗ることになりました。
そこから配車アプリで行き先を入力する方式に切り替えたら、言語の壁をまたがずに済み、移動のストレスが一気に下がったのを覚えています。
滴滴のような配車アプリは、その逃げ道として実用的です。

値段を聞く・値引きをお願いする

買い物では、まず多少钱?(Duōshao qián/ドゥオシャオ チエン)で値段を確認します。
ここで大切なのは、相手が市場なのか、個人商店なのか、デパートやチェーン店なのかを見分けることです。
市場や個人商店では能便宜一点吗?(Néng piányi yìdiǎn ma/ノン ピエンイー イーディエン マ)で少し安くできるかを尋ねる余地がありますが、定価販売の店ではそのやり方が通じにくいものです。
私は市場でこのフレーズを笑顔で使ったとき、少しだけ負けてもらえました。
ただ、同じ調子でチェーン店でも言ってしまい、場にそぐわず気まずくなりました。
値引きは万能ではなく、交渉してよい場所でだけ使うのがコツです。
多少钱?能便宜一点吗?をセットで覚え、店の性格に合わせて使い分けてください。

場面使うフレーズ意味使いどころ
市場・個人商店多少钱?いくらですかまず価格を確認する
市場・個人商店能便宜一点吗?少し安くできますか値引き交渉を試す
デパート・チェーン店多少钱?いくらですか定価確認に使う
デパート・チェーン店能便宜一点吗?少し安くできますか基本的には使わない

QR決済・現金など支払い方法を確認する

2020年代の中国ではスマホのQR決済が主流で、店によっては現金やカードがそのまま使えないことがあります。
だからこそ、値段を聞くだけで終わらず、可以扫码支付吗?(Kěyǐ sǎomǎ zhīfù ma/クーイー サオマー ヂーフー マ)と可以用现金吗?(Kěyǐ yòng xiànjīn ma/クーイー ヨン シエンジン マ)を先に確認しておくと、レジ前で詰まりません。
会話を最小限にしたいなら、AlipayやWeChat Payを日本のカードに紐付けておく方法が強いです。
QRコードを見せて支払いまで完結するので、細かなやり取りを省けます。
屋台や小店向けには少額の現金も手元に残しておくと安心です。
支払い方法を先に決めるだけで、買い物の失敗は減ります。

困ったとき・トラブル時の中国語フレーズ

困った場面では、まず短く確実に伝わる一言を出せるかどうかが勝負になります。
聞き取れない、場所が分からない、体調が悪いといった局面ほど、長く説明しようとせず、簡体字・ピンイン・カタカナの三点セットで止めるのが近道です。
言い切れないときは翻訳画面に逃がせるようにしておくと、会話の負担が一気に下がります。

聞き取れない・ゆっくり言ってほしいと頼む

我听不懂(Wǒ tīng bu dǒng/ウォー ティン ブー ドン)は、まず一番に出したい言葉です。
分かったふりをして曖昧にうなずくより、聞き取れませんと正直に伝えたほうが、相手も言い直しや言い換えに動きやすくなります。
そこに请说慢一点(Qǐng shuō màn yìdiǎn/チン シュオ マン イーディエン)を足せば、スピード調整まで一度にお願いできます。
短いのに意味がはっきりしているので、混雑した駅やレジでも使いやすい形です。

この2つは、単なる「聞こえない」の表明ではなく、会話の難易度を下げるための合図でもあります。
相手は、内容が伝わっていないと分かれば、ゆっくり区切って話したり、身振りを交えたりしてくれることが多いからです。
言葉が出てこないときほど黙り込まず、まず我听不懂、次に请说慢一点、と順に出してみてください。
助けを求める入口は、思っているよりずっと小さくて済みます。

道・トイレ・場所を尋ねる

場所を尋ねる表現は、型を1つ覚えるだけで応用範囲が広がります。
洗手间在哪里?(Xǐshǒujiān zài nǎlǐ/シーショウジエン ザイ ナーリー)は「トイレはどこですか」で、そのまま洗手间の部分を場所名に入れ替えれば、駅、出口、売り場、ホテルの受付まで広く使えます。
〇〇在哪里?という骨組みがそのまま残るので、単語を差し替えるだけで済むのが強みです。

迷ったときは、言葉だけで完結させようとしないこともポイントです。
指さしを添える、地図画面を見せる、目についた案内板の文字を示す、この3つを組み合わせると通じる確率が上がります。
特にトイレの場所は急ぎやすいので、洗手间在哪里?を先に口に出して、相手の返答を全部聞き取れなくても、指差しと動きで追いかけるくらいの気持ちで十分です。
〇〇在哪里?は、旅先でいちばん頼れる万能句でしょう。

助けを呼ぶ・体調不良を伝える・翻訳に逃がす

助けが必要な場面では、请帮帮我(Qǐng bāngbang wǒ/チン バンバン ウォー)と我身体不舒服(Wǒ shēntǐ bù shūfu/ウォー シェンティー ブー シューフー)を最優先で出せるようにしておきましょう。
著者が体調を崩したときも、我身体不舒服だけ伝えてホテルスタッフに助けを求めたところ、薬局まで案内してもらえました。
細かい症状を説明できなくても、まず不調をはっきり言うだけで、相手は「何をすればよいか」を考えて動いてくれます。
緊急時ほど、周囲の人やホテルスタッフに頼るのが早いのです。

口頭で詰まりそうなら、我用手机翻译给你看(Wǒ yòng shǒujī fānyì gěi nǐ kàn/ウォー ヨン ショウジー ファンイー ゲイ ニー カン)で翻訳画面に切り替えてしまうのも有効です。
著者自身も、込み入った相談を無理に言葉だけで進めようとして行き詰まり、翻訳を見せた瞬間に一気に解決したことがありました。
最初から「覚えたフレーズで切り出し、込み入ったら翻訳に切り替える」と決めておくと、会話のハードルが下がります。
困ったら声、難しければ画面。
この二段構えがあるだけで、安心できます。

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林 美咲

北京留学経験あり。HSK6級取得。発音指導・初心者向けロードマップ設計を得意とする中国語学習アドバイザー。